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ユダヤ人とローマ帝国

大澤武男

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784061495722
ISBN 10 : 4061495720
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ユダヤ人は、なぜ迫害され祖国を追われたのか。「キリスト殺し」の汚名を着せられ、その証人として「生かさず、殺さず」の運命を背負わされたユダヤ人の歴史とは…。古代ローマ時代の貴重な資料に基づいて検証。

【著者紹介】
大沢武男 : 1942年埼玉生まれ。1965年上智大学文学部史学科卒。1980年ヴュルツブルク大学博士号取得。現在、フランクフルト日本人国際学校理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Nat

    図書館本。ユダヤ人が差別される理由を紀元前まで遡り考察している。カエサルがユダヤ人を優遇したことや、ヘロデ王の政策など新たに知ることができた。ローマ帝国は宗教に寛容な国だったが、キリスト教が国教になるにつれて、ユダヤ人が差別される状況が増えていったようだ。ただしキリスト教発展のためには、生かさず殺さずという方針が貫かれていく。コンスタンティヌス帝はローマ帝国を維持するためにキリスト教をパートナーに選択したが、その選択はその後のヨーロッパとユダヤ人に大きな影響を与えていくことになったようだ。

  • ジュンジュン

    反ユダヤ主義の源流を求めて、古代ローマ帝国と初期キリスト教会との関係を辿る。ユダヤ教の不幸の原因は、派生したキリスト教が世界宗教になってしまった事だろう。強烈な近親憎悪。例えるなら、ほか弁とほっともっとみたいなものかな…違うか。

  • いくら丼

    えっと……「すでに述べてきた」系の言葉、多すぎん? 時系列があまりにも言ったり来たりで、元々断片的な知識が余計バラバラになって混乱する気すらした。一応整理しながら読んだから、少しは纏まった知識にはなったものの……章ごとにテーマが違うというなら、もっとぱっきり分けてほしいし、何回も似た話をされるのもなあ。すでにと言われてもバラバラ過ぎて、「えっ、どこだっけ」とかなるし。著者ともあまり気が合う気もしないし、なんだかな……この文字数要る? とはいえ、一応ユダヤとローマの歴史は多少わかったし、読んだ甲斐はあった。

  • 脳疣沼

    ナチスのユダヤ人大虐殺は有名だが、そこに至るまでの歴史を紐解くと、なんとまあゾッとするような歴史の転換期があったのである。ユダヤ人とローマ帝国、そしてキリスト教の歴史を通して、ユダヤ人が如何に悪者にされていったかが明かされるが、(語弊があるが)スリリングで面白かった。イスラエルは戦争ばかりしているので、一概には言えないが、それでも今の時代はユダヤ人にとって、もっとも素晴らしい時代の一つなのではないか。とは言っても、アメリカをかつてのローマ帝国に重ねると、一見安泰であっても、なかなか楽観的ではいられない。

  • sedyKOYAMA

    図書館で借りて。 ユダヤ人がなぜ弾圧されてきたのか詳しく分かる良書でした。 淡々と書かれているのに、ユダヤ人の持つ意志の強さ、選ばれし民というプライドがひしひしと伝わってきます。 なかなか同じ宗教だとしても仲間が離れ離れの中ここまで団結できるのは他にないことだと思います。 キリストを殺害したという歴史は知っており、おそらくそこからユダヤ人弾圧が始まっていくのかと想像していましたが、 それ以前からちょっと嫌われてたというのは意外でしたね。

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