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国際法 ちくま新書

大沼保昭

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480071651
ISBN 10 : 4480071652
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

国際法とは何かと聞かれても、すぐにイメージしにくいかもしれない。でも、憲法や安全保障のような国民全体の大問題だけでなく、コンビニでパンを買うといった私的な問題にまで国際法は関わっている。そのように広く国際社会に通用している国際法をどう理解すればよいのか。弱肉強食の「国際社会」という不条理の世界で、法はどう働くのか。そうした「生きた国際法」を誰にでもわかる形で、国際法の第一人者が解説。グローバル時代を生きるすべての現代人にとって必読必携の書。

目次 : 第1部 国際法のはたらき(国際社会と法/ 国家とその他の国際法主体/ 国際法のありかた/ 国際違法行為への対応)/ 第2部 共存と協力の国際法(領域と国籍/ 人権/ 経済と環境の国際法)/ 第3部 不条理の世界の法(国際紛争と国際法/ 戦争と平和)

【著者紹介】
大沼保昭 : 1946年生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学大学院法学政治学研究科教授、明治大学法学部特任教授などを歴任。東京大学名誉教授。専攻は国際法学。2018年10月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Y2K☮

    国際法は弱い。破った国に経済制裁を課しても苦しむのは末端の庶民。人道的介入、自衛権の解釈の是非。アフガンやイラクでは空爆で多くの民間人が亡くなり、逆にルワンダでは国連の介入が遅れた為に何十万もの人が見殺しにされた。国際司法裁判所にしても当事国が審理を拒めばそれまで。だがこの無力さは我々の成長の可能性でもある。罰が怖いから従う。己の利益の為だけに他国を攻撃する。そういう愚かさを超越できればルールは必要最小限で済む。国連が法と軍の力で全国家を雁字搦めにする方がディストピア。最適解を少しずつ積み重ねるしかない。

  • kaizen@名古屋de朝活読書会

    #説明歌 国際法米国中国大国と国際紛争具体例から p.s. 横田喜三 明治天皇戦争詔勅 エジプト・ヒッタイト条約 グロティウス「戦争と平和の法」 ウェストファリア体制 国連、WTO。 国家、主権・自決、国家機関・国際組織、国際司法裁判所(ICJ)

  • しゃん

    昨今の国際情勢や地球温暖化、はたまたGAFAに対する規制論等、グローバルな情報に触れる度に、国際法を勉強せねばという思いに囚われていた。そこで、本書を読んでみた。分かりやすく書かれていたうえに、国際法の基礎的な概念の復習にもなり、また、様々なイシューにおける課題認識を持つこともできた。学生時代に学んだ国際法は、冷戦が終わった頃のものであったので、隔世の感を強くした。「善きことはカタツムリの速さでしか進まない。しかし、……それは一歩一歩進んでいる」(P.393)というメッセージに国際法を学ぶ面白さを感じた。

  • Kentaro

    人々の生活は無意識のうちに「国際」的な色合いを帯びるようになった。日本が(米国から)小麦や牛肉を輸入するとき、日米関係を貿易の分野で規律する国際法がかならず働いている。それは日米二国間条約のこともあれば、両国をふくむ多国間条約、さらにその双方のこともある。また、「慣習国際法」といわれる不文の国際法もかかわっている。わたしたちの日常生活のあらゆる側面が貿易・国際通信・金融・投資・環境保護・人権保障などにかかわる国際法の規律なしには機能しえない。国際法は明文で合意された「条約」と不文の「慣習国際法」で示される

  • Hepatica nobilis

    理解しやすさに配慮しているとは言え、力の入った著作。国際法という曖昧な制度をその起源から、「法」という確固としたものでなく、人間の生きた信念、理想が言葉となって顕現され「規範」となって実際の世界に浸透していく過程を丹念に紡いでいく。教科書的に箇条書きで教えてくれると期待していたら裏切られる。時には後退しながらそれこそカメのように少しずつしか進んでいけない現実の中に、わずかでも以前より進歩した点を認めて諦めず、善意を信じて出来うることを模索する姿勢は現実追認にとどまらない真正さがある。

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