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歪んだ正義 「普通の人」はなぜ過激化するのか

大治朋子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784620326382
ISBN 10 : 4620326380
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「自分は絶対に正しい」と思い込むと、人間の凶暴性が牙をむく。テロリズム、学校襲撃、通り魔、コロナ禍に現れた「自粛警察」に共通する暴力のメカニズムを気鋭のジャーナリストが解き明かす。

目次 : 第1章 「普通の人」が過激化する/ 第2章 組織はいかに個人を過激化させるか/ 第3章 ローンウルフ2.0/ 第4章 「過激化プロセス」のモデル/ 第5章 誰にでもある心身のバランスシート/ 第6章 日本における過激化/ 第7章 過激化をいかに防ぐか

【著者紹介】
大治朋子 : 毎日新聞編集委員。1989年、毎日新聞入社。東京本社社会部、ワシントン特派員、エルサレム特派員を歴任。2004〜2005年、英オックスフォード大学ロイタージャーナリズム研究所客員研究員。2017年から2年間、留学休職。イスラエル・ヘルツェリア学際研究所(IDCヘルツェリア)大学院(テロ対策・国土安全保障論、サイバーセキュリティ専攻)修了(Magna Cum Laude)。同研究所併設のシンクタンク「国際テロ対策研究所(ICT)」研修生。テルアビブ大学大学院(危機・トラウマ学)首席(Summa Cum Laude)にて修了。2019年秋、復職。社会部時代の調査報道で2002、2003年度の新聞協会賞をそれぞれ受賞。2010年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • どんぐり

    本書は、ローンウルフ(一匹狼)の過激化の心理的・社会的メカニズムを「普通の人」にも生じるという視点から解き明かしている。欧米中心の研究に依拠しつつも、イスラエル・パレスチナ、日本国内の事例まで幅広く取り上げ、個人の苦悩から社会的正義への転化、ナラティブの形成、確証バイアス等の認知的要因を体系的に分析している。過激化を防ぐための理論的枠組みも提示し示唆に富んでいる。近年のローンウルフは、ユニホームを着た警官や軍人を標的とする傾向が高まっているが、日本では抵抗のできない高齢者などの弱者を狙ったものが多い。→

  • 1959のコールマン

    ☆5。必読本。ただタイトルと帯は変えた方が良い。正義についての本かな?と誤解を生む。「普通の人がなぜ攻撃的・過激になっていくのか、の心理的メカニズム分析+そして過激化をいかに防ぐか」がこの本のテーマ。正義がテーマじゃありません。ましてや本の帯の「『自分は絶対に正しい』と思い込むと、人間の凶暴性が牙をむく」は完全ミスリード。実際の本の内容は「自分が絶対に正しいと思い込むようになっても、そこから実際に凶暴化、過激化するには被害者意識など幾つかの条件が必要」となっている。苦言を呈したが、第4章、第5章は必読。

  • ヒデミン@もも

    新聞社の特派員など社会経験を充分に積んだ後、イスラエルの大学に留学した著作の研究対象の一つであるテロリズムについては、私の知識不足と興味不足もあり難解。が、今、コロナ禍でも注目されている『正義』について、特に過激派組織に属さない個人がどのように『自己過激化』するかについては興味深い。日本の事例は、相模原殺傷事件、秋葉原事件、オウム真理教事件を取り上げでいる。3例共、家庭環境、親の育て方が加害者の性格に影響を与えたというのが、親としては辛い。ネット上のコミュニティが拡大する一方で現実的なコミュニティが減少。

  • naginoha

    ごく普通の人がどういうプロセスを経て過激なテロ等に走るに至るかを検証する。面白い視点だと思ったので手に取ったけど少々残念な内容だった。まずイスラエルとパレスチナの関係性を語るのにイスラエルの資料ばっかり引用してるし。大学の論文なら集中砲火浴びそう。パレスチナ側の自爆テロした人はそりゃインタビューできないけれど、実は失恋が原因とかさ、色々机上でこねくり回して変な結論出してさ、そんなのイスラエルがパレスチナ占領やめたらテロ無くなるに決まってますよ。日本の無差別殺人と宗教テロを同列に扱うのも違和感。2/5

  • よっち

    テロリズム、学校襲撃、通り魔、コロナ禍に現れた「自粛警察」に共通する「歪んだ正義から」発生する暴力のメカニズムを、テロ加害者と被害者が混在するエルサレムで支局長を務めた著者が解き明かす一冊。現地での多くの取材から見えてくる、いわゆる「普通の人」が様々な経緯を経て過激化への道程を突き進んでしまう危険性には実感が伴っていて、強いストレスにさらされ続ける今の日本においても、その置き換えが歪んだ形で表出する今の状況はありますが、こういう時だからこそその意味を見極め、冷静に対処することの重要性を改めて痛感しました。

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