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ISBN 10 : 4423171228
Content Description
一口にキリスト教と言っても、キリスト教は一様なものではない。中でもロシア、ギリシア、バルカン半東、中東など広い範囲にわたって、原始キリスト教からキリストの精神の精神を継承してきた「東方キリスト教」については、わずかドストエフスキイの小説に出てくる程度の知らされ方しかなされていない。本書は、この東方キリスト教が十四世紀に至って引き起こした「神のウーシアとエネルゲイアの区別」という問題的発言の主人公、パラマスのグレゴリオスに関する研究である。
目次 : 第1部 東方神学の特質(パラマスの「神認識」をめぐって/ パラマスと哲学―ヘシカズムの伝統との関連において/ ギリシア教父の遺産―人間の神化/ 光と闇の神学)/ 第2部 エネルゲイア論(パラマスにおける神の本質と働きの区別の問題/ エネルゲイア、ヒュポスタシス、エンヒュポスタトス/ エネルゲイアとウーシアの区別の哲学的源泉)/ 第3部 人間の神化と光の神学(ヘシカズムにおける神化の思想/ 「霊的感覚」/ 身体もまた祈る―パラマスの身体観への試み/ 光の神学と否定神学)/ 第4部 神のエネルゲイアと光の神学―東方の論理に向けて(エネルゲイアとしての神/ 光としての神/ 神化の神学/ 超否定神学―東方の論理)
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