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ウナノハテノガタ 中公文庫

大森兄弟

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122072794
ISBN 10 : 4122072794
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「いいか、島でのこと、だれにも話してはいけない」海の民の少年オトガイは、父から代々伝わる役目を引き継ぐ。山の民の少女マダラコは、生贄の儀式から逃れて山を下りる。死を知らぬ海の民イソベリ、死を弔う山の民ヤマノベ。二つが出会い、新たな命と、神話が生まれる。すべてが始まる原始の物語。巻末座談会・“螺旋プロジェクト”のいままで。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mae.dat

    螺旋プロジェクト開幕。原始の『ウナノハテノガタ』から。独特の雰囲気を演出するのに一役買っているけれどもね。人名を含む固有名詞が、又は一部の一般名詞なんか迄も独特のカタカナ語で書かれていて、憶えるのが辛いよ。一般名詞は日本語に幾らかは寄った感じにはなってはいますが。何が書かれているのか迷子に。せめて登場人物は一覧が欲しかった。慣れるまでメモりながら読む事になりましたよ。海の民イソベリと山の民ヤマノベ、全く別に育った文化が此処で初めて出会い、始動するのですね。この後どう進んで行くのやら。【螺旋プロジェクト🧬】

  • まあか

    原始時代のストーリーを読むのは、多分、人生初。とても新鮮。言葉も確立していない時代なので、現代とは異なる言語が使われている。そのため、最初のうちは、とっつきにくさがあったが、慣れてくると面白かった!このストーリーがこれからどう繋がっていくのか!?とても楽しみ♡あと7冊、じっくり楽しみます。

  • piro

    古代のとある海辺、イソベリ(海族)とヤマノベ(山族)の対立と共に、原始的な死生観、宗教感が描かれる作品。異なる世界観を持つ部族が交わる時、そこに争いが起きてしまう悲しさ。そして旧来の風習がもたらす部族の閉塞感。描かれる具体的な出来事は古代のものですが、現代でもその根源は変わらない様に感じます。それだけ人間にとって普遍的な課題なのか、あるいは進歩が無いのか。それでもオトガイやマダラコの様に新しい世界観の萌芽を感じさせる人物がいれば希望は消えない。プリミティブながらとても重く難解なテーマを抱えた作品でした。

  • 神太郎

    なかなか難しい時代設定だったと思うし、自由に描けたのかなと思うし。海族と山族は決してウマが合わないというわけではなく、拗れたときにその影響が大きすぎるから、結局は合わないほうが…ってことなんでしょうかねー。オトガイとマダラコも決していがみ合う関係ではなく、最後は手を取り合えていける気もする。この時代は見えてる世界がする全て。だから習俗の違いが仲違いの原因となる。でも、文化の違いが…っていう一見小さい火種が大きな火種になるのは現実的だ。

  • 【螺旋プロジェクト@原始】薬丸さんの「蒼色の大地」を読もうとしたら、作家さんたちの競作企画と知り、それでは時系列に読もうと思い。最初はワケのわからない片仮名が多かったが、読み進めるうちにわかっていく面白さとストーリーの残酷さにのめり込んでいった。原始時代の人間が、生と死を理解していく過程。

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