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ドイツ軍攻防史 マルヌ会戦から第三帝国の崩壊まで

大木毅

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861828072
ISBN 10 : 4861828074
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
大木毅 ,  

Content Description

勝利と敗北を分かつもの―その本質とは何か?前線指揮官の苦悩と参謀本部の錯誤、砲兵戦術の革新、ティーガー戦車等新兵器の運用。第1次から第2次大戦まで、戦いのターニングポイントを詳細に検討。ドイツ軍事史の第一人者による最新の戦史。

目次 : 第1章 鋼鉄の嵐 第一次世界大戦とドイツ軍(突破ミュラーの砲兵戦術/ マルヌ会戦―ヘンチュ中佐に責ありや?/ 無意味な流血―ヴェルダン要塞攻防戦/ ルーデンドルフの戦い―ドイツ陸軍最後の攻勢)/ 第2章 稲妻はいかにして鍛えられたか 両大戦間期から第二次世界大戦まで(軍事面からみたゲルニカ/ シュトゥデント将軍の虚像と実像/ ヒトラーの戦略/ 北の稲妻―「ヴェーザー演習」作戦/ 九日間の奇跡―ダンケルク撤退作戦)/ 第3章 拡散する嵐 ソ連侵攻(高慢と誤算―バルバロッサ作戦の成立/ 泥の海の攻防―モスクワ前面モジャイスクの戦い/ モスクワの守護神―T‐34とムツェンスクの戦い/ 運命の逆転―東部戦線のフォン・ルントシュテット)/ 第4章 薄暮の狼たち ドイツ国防軍の終焉(無限の48キロ―「冬の雷雨」作戦と第6装甲師団/ 後手からの一撃―鉄血のチェスゲーム/ 作戦術の勝利―新しいクルスク戦像/ 西方の決壊―グレネード作戦)/ 補章 何を読むべきか?ドイツ軍事史基本文献案内

【著者紹介】
大木毅 : 1961年東京生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生としてボン大学に留学。千葉大学その他の非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、国立昭和館運営専門委員、陸上自衛隊幹部学校(現教育訓練研究本部)等を経て、現在著述業。『独ソ戦』(岩波新書、2019年)で新書大賞2020を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • skunk_c

    『独ソ戦』以後に出された本で、この出版社から他に4冊出ている中での目下の最新作かな。主に元々ゲーム誌に書かれていた連載を集めているもので、最近の研究による新解釈も取り上げられているが、全体に将棋やチェスの観戦譜のような印象。ソ連軍の戦略的進歩を高く評価しているのは『独ソ戦』と同様で、一方のドイツ軍は第1次大戦以来基本的に戦略に欠けると手厳しい。『独ソ戦』にあった戦争の血なまぐささやむごさが感じられないのも初出の性格故か。ヒトラーの戦略の整理と読むべき本の紹介の章はコンパクトながら参考になった。

  • ピオリーヌ

    2020年の刊。雑誌コマンドマガジンの連載を纏めたもので一部書き下ろしがある。2014年から2018年にかけて、第一次世界大戦百周年ということで多数の論考が発表され、その中には従来の像に疑義を呈する、あるいは一新させるような成果が上がった。しかし日本では戦史・軍事史に関し半世紀にも及ぶ知識・認識のギャップがあり、この本ではいまだ日本では受容されていないドイツ軍事史の「常識」を紹介することに加えて、最新の議論を伝えることに著者は努めたという。著者はヒトラーの戦略について、「無能な機会主義者」と「天才的軍事指

  • 六点

    岩新で『独ソ戦』を上梓し、一般読書子にも筆名を轟かせたドイツ軍事史家の論集である。20世紀末以降の「ドイツ軍人の自己弁護」により編纂された回顧録には、著者が何度も繰り返すように国防軍の自己弁護と開戦責任や失策の責任をヒトラーにおっ被せようとして、曲筆された部分が多いと、筆者の努力により、随分この界隈の常識を置き換えつつある。著者の不断の努力に敬意を表するほかはない。過大な自己評価で過大な目標を設定し、現実に敗北するドイツ軍人の姿は現在でもドイツを瞥見するに、よく見られる。ナチを追放しても変化せぬものはある

  • 電羊齋

    WW1・戦間期・WW2に関する近年の欧米の研究を紹介し、長年にわたり日本で流布してきた俗説を是正する。巻末に文献解題がついているのは一般読者にとりありがたい。個人的には、ソ連軍の「作戦術」から見たクルスクの戦いの読み解きが興味深かった。著者の他の仕事にも言えることだが、作戦・戦術・兵器といったミクロの視点だけでなく、戦略さらには政治などマクロの視点と広い知識に裏打ちされており、それらを一般読者にもわかりやすく紹介している。

  • ヨシフおじさん

    大木毅氏の関連書籍通算5冊目。 いずれの書籍も共通で言えることは、パウル・カレルやデーヴィッド・アーヴィングなどの影響で現在間違った歴史認識(神話のようなもの)が日本ではなされているのでそれを是正する一環の一つであること。自身が知らなかったこと、最新の学説がどうなっているかも知ることができる。読者を飽きさせないような書籍である。

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