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マルチ言語宣言 なぜ英語以外の外国語を学ぶのか

大木充

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784876985685
ISBN 10 : 4876985685
Format
Books
Release Date
June/2011
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

わが国の外国語教育には英語偏重の傾向がある。本書では、外国語教育を通じて多極的な世界観について学ぶことの重要性について再考する。これから新しい外国語を学ぼうとする若者らの指針となる1冊。

【著者紹介】
大木充 : 京都大学人間・環境学研究科外国語教育論講座教授

西山教行 : 京都大学人間・環境学研究科外国語教育論講座准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • livre_film2020

    世界の見方や人格は言語によって変わる。実際そうだと思う。英語を話す時はかなりストレートに物事を見るし、ハキハキとした物言いと笑いのツボが浅くなる。使える言語が増えれば増えるほどコミュニケーションがとれる人数も増え、それと同時に価値観等にも広がりが生まれる。日本は島国で、公用語をわざわざ定める必要がないくらい日本語が日本国内の共通言語として認識されている。この特殊性に甘えていては来るグローバル化の渦に呑み込まれてしまうだろう。視野は広いに越したことはない。言語は道具であり、道具ではないのだ。

  • サアベドラ

    二部構成。第一部は、京大系の言語学者による「なぜ英語以外の言語を学ぶのか」についてのエッセイ集。自分とその言語の関わりを情熱的に語る人(朝鮮語)もいれば、突然小難しい文法の話をはじめる人(フランス語)や、その言語の歴史を滔々と語りだす人(ドイツ語)もいて、書いている学者によってかなり好き勝手やっている印象。第二部は、2008年に京大で行われた、世界の多様性と外国語教育に関するフォーラムの演説論文集。どの文章もそれなりに面白いけど、タイトルから連想される内容とはちょっとズレてるかな。

  • ががが

    利便性を捨象して、なぜ外国語を学ぶべきなのかという問いにはなかなかよい回答が答えられない。外国語を学ぶことにより得られるものは「コミュニェーションの道具」以上のものだということは十分分かるが、その必要性を社会的にプッシュしていくことにどうしても無理なところを感じてしまう。面白いと思う人が外国語を学べばよい、そうシンプルにしか考えられない自分には積極的に本の中に入っていくことができなかった。

  • ゆー。

    違うものを知って、そこから自分がどういうものかというのも見えてくる。 まーとりあえずはフランスがアングロサクソン好きじゃない感がすごく出てて良かった。あと少数言語話者の方が生活に直結した切実な感じがあって、フランス様とはニュアンスが違ったのが面白かった。

  • 宵子

    前半は英語以外の言語の専門家のエッセイであり、EUや北米における複言語複文化主義について書いたもの。主にフランスのものが多い。そのため、英語至上主義者が見ると頭が痛くなる可能性が高い(アンチ一言語主義なので) ちなみに複言語は三カ国語以上話せないと当てはまらない?らしい。 また複言語主義は多言語主義と異なり、自発的なものであり、自身の言語レベルは問わないことが特徴である。他者からの評価ではなく、あくまで自分自身と言語の関係性が基本。

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