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百年かぞえ歌

大崎梢

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041153307
ISBN 10 : 4041153301
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

百年という時の流れの背後に埋もれた人々の思い、
そして、愛する作家と文学館に自分が出来ること――

里海町の町役場で働く由佳利は、二週間前に婚約破棄をされてしまい人生行き詰まり中。
そんな中、担当している地元出身作家の文学館「貴地崇彦生家館」に関して、刑事二人が聞き込みに来た。貴地は明治末期の生まれで戦後に活躍した作家だ。没後二十年以上になるが知名度はまだまだ高い。
刑事は収蔵物について聞きたいということだったが、なにやら裏に不穏な事件があるらしい。
調べると、数日前に発見された身元不明の青年遺体のポケットから、貴地にまつわる葉書が発見されたようだ。
驚き戸惑う由佳利のもとに、以前いちどだけ会った老齢女性の艶子が訪れる。艶子は若いころ貴地の愛人だったと噂される存在だ。
生前の貴地先生から、やり残したことがあると聞いていたという艶子。その勢いに呑まれて調べを続けた先で由佳利は、大学で同級生だった夏央にも再会する。彼も調査に加わり、3人の凸凹チームが誕生した。
やがて、貴地が謎の「かぞえ歌」を残していたことが分かり、そこに隠された秘密を辿るのだが‥‥。

思いがつながる、著者初の文学館ミステリ。
ある作家をめぐる「百年」に、あなたは何を見つけますか。

【著者紹介】
大崎梢 : 東京都生まれ。書店勤務を経て、2006年『配達あかずきん』でデビュー。同作をはじめとする「成風堂書店事件メモ」シリーズで人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    王様のブランチBOOKコーナーで紹介されたので、読みました。大崎 梢、初読です。地方で歌に擬えて殺人事件となると、横溝正史の「悪魔の手毬唄」を想い出しますが、本作は全てにおいて地味過ぎました。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322405000189/

  • ちょろこ

    ある作家をめぐるミステリの一冊。里海町に縁のある作家の文学館を担当する町役場で働く主人公の由佳利が、身元不明の青年遺体が発見されたことを機に作家の貴地崇彦をめぐる秘密、残された思いを解き明かしていくストーリー。大崎さんだからもっとほのぼのかと思っていたけれど、なかなかのシリアスな要素を孕みドキドキ。でも葉書やかぞえ歌の謎、関係者を辿っていく過程はパズルのピースを集めるミステリ感がいい。謎解きトリオの最高齢の艶子さんはパワフル、束の間若返ったようで微笑ましかったな。百年に埋もれていた哀しみを思うとせつない。

  • ほのぼの系の作品かと思ったら、しっかりとしたミステリーでした。百年という歳月が流れても人は繋がるんだな。

  • ゆみねこ

    群馬の山中で遺体で発見された若者が所持していた一葉のハガキ。偉大な作家「貴地崇彦」が幼なじみ宛に投函したものとみられるそのハガキに記された「かぞえ歌」。作家の生家館の担当者・由佳利、貴地崇彦を敬愛する艶子、幼なじみの孫にあたる夏央が、「かぞえ歌」に秘められた謎を解いてゆく。百年の時を超えて明かされた真実は、辛く切ないものだった。謎解きよりも艶子さんがとても魅力的だった。

  • タイ子

    百年という長い時代を超えて令和の世によみがえったかのように人の心を動かしていく物語。群馬の山中で発見された遺体のポケットに入っていた謎の葉書について刑事の聞き込みを発端に3人の男女の謎解きが始まる。町役場に勤務、地元作家の生家館担当の由佳利、その作家の愛人とかつて噂された美貌の老女性、そして由佳利と中学の同級生だった夏央の3人が見つけた真相とは。かぞえ歌がもう少しインパクトがあるかと思いきやちょっと薄かった感も。それにしてもこの3人のフットワークの軽さには恐れ入った。由佳利には前を向いて生きて欲しいな。

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