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大岡弘武のワインづくり 自然派ワインと風土と農業と

大岡弘武

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784767829241
ISBN 10 : 4767829240
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan

Content Description

日本の自然がつくらせたヴァン・ナチュールのすべて。いま大注目の栽培醸造家が語る、葡萄栽培の現実とワインづくりの理念、そして日本ワインのこれから。

目次 : 1 日本で自然派ワインをつくるということ(ワインに目覚めたころ/ 醸造学を志してフランスへ/ 栽培長の日々/ そして醸造家になる/ 帰国の決意―職業的な理由/ フランスで見えたワインづくりの限界/ 新天地・日本で新たなワインづくりを/ 岡山でワインをつくることにした/ 帰国の決意―家族の理由/ フランスでの子育て/ 日本の葡萄栽培の適地はどこだ?/ 移住先の候補地/ いったいどうして岡山なのか/ 縁を感じたとき/ 飛行機が飛ばない!?帰国の顛末/ 古民家リフォーム/ 理想のキッチンを手に入れろ!/ いよいよリフォーム開始/ 電気と水道が思いどおりにならない!/ 畑を借りる/ 畑がどんどん集まってきた!/ 耕作放棄地は悪いものなのか?/ 耕作放棄地を再生させる/ 酒造免許を取る/ ワイナリーの現実/ 醸造場を探す―醸造業は農業か工業か?/ 醸造器具をそろえる/ 安いものを工夫すればヤフオクでそろう/ 六百万円で醸造場ができた!/ 百年もののプレス機を使う/ 思い出の詰まったプレス機を譲り受ける/ ガラス温室のある岡山の風景/ 葡萄の実を整える大変さ/ ガラス温室と植え方をめぐる不思議な縁)/ 2 栽培醸造家という仕事―ワインのための葡萄を育てる(自然派ワインと葡萄栽培/ 大切な葡萄の花/ 気温が葡萄とワインの味を左右する/ 収穫日の決定が難しいわけ/ 収穫日をめぐるたくさんの軸と要素/ 日本で葡萄を育てるには/ 葡萄の新しい仕立て方/ ワイン産地と固有品種の“適種適所”な結びつき/ 日本の品種「ヤマブドウ」/ 岡山産ワインに適した新品種をつくる/ 品種登録の陰にある育種家の苦労/ ワイナリーと育種家の新しい関係/ 葡萄を狙う動物たち―宿敵はイノシシだ!/ 葡萄をきれいに食べていく鳥たち/ 動物たちとの攻防は続く)/ 3 自然派ワインができるまで(自然派ワインのつくり方、教えます/ 自然派ワインの味わいと特徴/ 亜硫酸の効果/ 自然派ワインと亜硫酸/ 大岡流ワインのつくり方/ 発酵タンクの素材/ 発酵タンクの形/ 葡萄を破砕しておいしさを抽出する/ ピジャージュのやめどきと葡萄の熟成度/ プレス前夜―樽の準備と空き樽のジレンマ/ 二種類のプレス機/ プレス当日―よいものは少ししかとれない/ どんな素材で熟成させるか/ 熟成に何を期待するのか/ 熟成をコントロールする/ 最期の瓶詰めで味が決まる/ 「いつ瓶詰めするか」が大事なわけ/ コルクは生産者のいちばんの悩みの種/ 実は多彩なコルクの種類/ 最も重要なスキルはテイスティング能力/ 醸造家のテイスティング/ 醸造家の晩酌/ おわりに―日本ワインのこれから)

【著者紹介】
大岡弘武 : 1974年東京生まれ。1997年明治大学理工学部卒業、同年ボルドー大学醸造学DNO(醸造士コース)入学。1999年同大学を中退、ボルドーBTSA(醸造栽培上級技術者養成校)に入学、2001年同資格取得。同年〜2002年ギガル社でエルミタージュ地区栽培長、2002〜2006年ドメーヌ・ティエリー・アルマンの栽培長を務める。2002年ラ・グランド・コリーヌ社を設立、フランスにおける日本人の個人ワイナリーのパイオニアとなる。2013年『ニューヨーク・タイムズ』(世界版)に取材を受け、世界の一流レストランでワインが採用されるようになった。2016年帰国。ラ・グランド・コリーヌ・ジャポン社を立ち上げ、岡山県で葡萄栽培とワイン醸造を開始。2021年、一般社団法人おかやま葡萄酒園を設立。現在、日仏でワインづくりのコンサルティングを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • baboocon

    著者はフランス・ボルドーで長年ワインづくりに携わっていたが日本に帰国し岡山に移住して自然派ワインづくりを一からはじめたとのこと。ぶどうの木の栽培方法から醸造方法まで包み隠さず公開しているけれど、著者がいうように同じ方法でやっても品種や農地、醸造所が違えば全く同じワインは決してできないという自信の表れでもあるのだろう。著者のつくったワインをこの本を読む前後で計2度飲んだが、一般的なワインとはまるで別物だった。世界的にも極少数派の自然派ワインが日本でも根づくことを祈って今後もウォッチしたいワインのつくり手だ。

  • 風尾 発三郎

    福岡正信さんの意志は、飛び火したように、日本の各地に息づいているように感じました。この本は、作者の半生の生き様と自然派ワインづくりをベースに、これから向かうべき方向性をさせ示されているように感じました。 そして、変化を主導する「菌」万歳!私もかくありたい。

  • こばゆ

    ワインへの愛がほとばしっている。葡萄の育成、収穫から醸造の過程の描写が美しい。自力で古民家に電気や水道を引こうとする、ヤフオクで落札したキッチンを自分で設置する、突拍子もないように思えるけれど、コストをかけすぎずによいものをつくる姿勢が一貫している。安ワインしか口にしない身としては亜硫酸塩無添加ワインをぜひ賞味したい。

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