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私の万葉集 1 講談社文芸文庫

大岡信

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062902120
ISBN 10 : 4062902125
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2013
Japan

Content Description

日本最古の和歌選集「万葉集」。そこに収められた4500首にのぼる歌を全篇通読した著者による、魅力あふれる論評集。

【著者紹介】
大岡信 : 1931・2・16〜。詩人、評論家。静岡県生まれ。東京大学国文科卒。父は歌人の大岡博。学生時代から詩作を始め、大学卒業後、読売新聞記者、明治大学教授、東京芸術大学教授、日本ペンクラブ会長、日本現代詩人会会長など。1972年『紀貫之』で読売文学賞、80年朝日新聞連載『折々のうた』で菊池寛賞、97年朝日賞受賞。2003年文化勲章受章。『折々のうた』は1979年より2007年まで続いた。その他海外の受賞も多く、フランスでの叙勲も3度ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しゅてふぁん

    再読。大津皇子や大海人皇子等の初期万葉の部分だけ読もうと思っていたのに、あれよあれよと最終頁に辿り着く。この一巻は、まるで歴史書のような巻一から巻二、大岡さんが言うところの‘大伴家文学圏’が徐々に顔を出し始める巻三、相聞歌のみを収めた巻四までが解説されている。和歌伝統の出発点を考える上で外せない大伴一族、特に旅人、郎女、家持、池主あたりの歌が大好き。その中でも中心にいたのは大伴坂上郎女なんだろう。美しくてモテモテだった郎女、実際はどんな人だったのかな。

  • しゅてふぁん

    ‘大伴家文学圏’の偉大さをしみじみと実感。旅人の歌が良かったのはもちろん、その息子家持にも興味が出て来た。歌人としてではなく、恋多き‘ますらを’として(笑)自身あての、笠郎女をはじめとする多くの女性たちからの恋歌を惜しげもなく(もちろん無断で)万葉集に収めてしまうなんて…大岡氏も‘まことにけしからん人です。(P192)’と言っている!そんな家持のおかげで‘人の苦悩を見て美的な感動を得るという、文学愛好家の悪徳を存分に味わいながら(P193)’万葉歌を楽しんでいる後世の人たちも非常に‘けしからん人’だよね。

  • かふ

    『折々のうた』など、数々の詩をわかりやすく読み解いてくれる詩(うた)読(よみ)師、大岡信の『万葉集』読解。大津皇子の処刑の大来皇女の挽歌は、弟の死に伊勢神社の巫女を擲って京に上ったのは、神職よりも個人の感情が優先したのだと思ったが巫女を解職されたのだった。謀反を起こした弟の姉ならば当然な話なんだが、そういう解説がないと勝手に物語をふくらませてしまう。面白いと思ったのは、酒を讃(ほ)むるの歌の大伴旅人は左遷され妻は逝ってしまい息子は不良(女遊びに現を抜かす)のやけ酒だったのか。と同情したくなる歌だった。

  • はちめ

    三読。万葉集は解説本で読んだほうが楽しい。本巻で気になったのは「家もあらなくに」の解釈はこの本が書かれた頃には、渡し場に民家がないという意味ではなく、旅の空なので自宅も家人もいないという解釈が主流になっていたと思うのだが、大野氏は取り入れていない。 また、笠女郎の24連作恋歌について、大野氏は高い評価を与えているが、よく言えば熱情的だが、悪く言えばストーカー的な偏執性を感じる。このような作品が次々と贈られてきたらちょっと怖い。まあ、最後は諦めて実家?に帰ったみたいなので家持はホッとしただろう。☆☆☆☆☆

  • まっちけん

    万葉だけの専門家ではない、でも内外の詩に通じた、しかも自らも詩人である大岡さんだからこそ、ここまで自在に書けるところがあるんだろうな。別の本で少し知っていたけど、やはり大岡さんは笠郎女をベストオブ万葉歌人と位置付けている様子(あと4冊あるから暫定だけど笑)。いつの世も、恋する女性の迫力にはかなわないよね。それにしても、自分宛の恋歌、それも無下にフった女の和歌をどっさり掲載する大伴家持さん。大岡さんの言葉を借りるまでもなく、「けしからん」男だ。おかげで1200年以上も経った今も楽しませてもらってますよ(笑)

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