Books

声でたのしむ 美しい日本の詩 岩波文庫

大岡信

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003500286
ISBN 10 : 4003500288
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

詩は本来、朗唱されるものです。焦がれる恋の思いを訴え、人の死を悼み、自然の美しさをほめ、ことば遊びをたのしむ。万葉集から現代詩まで、日本語がもつ深い調べと美しいリズムをそなえた珠玉の作品約四百を選び、鑑賞の手引きとなる注記を付しました。

目次 : 古典和歌/ 近代短歌/ 歌謡・連句/ 近世俳句/ 近代俳句/ 近・現代詩

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
『 声でたのしむ 美しい日本の詩 』題名に...

投稿日:2021/07/11 (日)

『 声でたのしむ 美しい日本の詩 』題名にしたがって、目で眺めるだけでなく、素直に声にしてみると、ただ読んでいるだけではなかなか得ることのない、充実感が得られた。自分で発して、耳にして、音にして、染み入るひびき。詩そのものの持っている味わい深さや、意味の奥深さがさらに、息づいてゆくような感覚がある。言葉そのものとたわむれる実感。詩に込められている意味が浮かび上がり来るような不思議な体感。詩と添えられた文にイマジネーションを刺激されては、次々と声にしてゆく能動的な楽しみ。美しい詩が生む音の世界、良いです。

seigo-hk さん | 長崎県 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO

    岩波文庫別冊で詩歌のアンソロジーです。大岡信さんが和歌、短歌、俳句の選者で谷川俊太郎さんが金・現代詩の選者となっています。副題に声で楽しむとあるように自分で声に出して読んでいると気持ちがすっきりするような感じもします。むかし教科書などの入っていた作品などもあり懐かしい気持ちになりました。時たま声に出して読むのもいいですね。

  • しゅてふぁん

    ‘声でたのしむ’というタイトル通り、いつの間にか自然と口ずさんでしまうような詩歌が集められたアンソロジー。大好きな古典和歌、馴染みのない近代和歌や俳句、テンやマル等を使用する定型のない近現代詩、どれもそれぞれの時代を反映していて面白いです。こうして古代から現代までを通して読むと、改めて古語の響きは格別だと思いました。言霊信仰が根付いていた古代の‘ことば’は力強いですね。三十一文字や十七文字の間から滲み出てくる情感や風景を堪能しながら、日本のことばはなんて豊かなんだろうと感動しました。

  • 森の三時

    電車の中なので、文字を目で追いかけ心の中で声に出して読みました。短歌、俳句、詩、どれも少ない文字数に凝縮されているから、単に文字数では計れない情報量なのだと感じました。ひとつひとつ読む間に時を置き、心情や情景にひたっていると図書館の貸し出し期限に間に合わず、最後の方の近現代の詩は、流し読みになってしまいました。またいつか読んでみようと思います。やっぱり古の和歌に心を惹かれました。たとえば、同じ月を見ている、そして月を見て同じような気持ちを感じていると思うと、ロマンチックです。

  • フム

    『声の力』で谷川俊太郎さんが自作の詩を朗読していることを話していて、私も詩を声にだして読みたくなった。声にだして読むという観点で選ばれた古代から現代までの和歌・俳句・歌謡・近現代詩。大岡信さんと谷川さんの選んだものだ。和歌の中には百人一首や教科書で学んだ作品もあって、知っている!と嬉しくなりながら読んだ。学校の授業で声にだして暗唱したことも、やはり意味のあることだったのかもしれないと思った。自分が口ずさめる歌があることは素敵なことだと思う。「声で楽しむ…」とタイトルにあるのに、実は黙読してしまった。(続)

  • アナクマ

    4章_近世俳句。情景を一枚の絵として切りとって観賞する。「憂きことを 海月に語る 海鼠かな」(召波)なんともユニーク。ナマコにだって煩い/やりきれない日はある。語り、聞いてもらおう。「さうぶ湯や さうぶ寄りくる 乳のあたり」(白雄)〈さうぶ〉は菖蒲。邪気を祓う端午の節句。◉なんでもないようなこと(透明だけど葛湯のように凝固している箇所)を掬いあげて見る。そこに立ち留まる刹那のゆとりと、気持ちの置きどころを時空間に創出することができれば(何かしらに対する)勝ち組である。ネゲントロピー、ネゲントロピストか。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items