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世界の食文化 19

大塚滋

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784540050084
ISBN 10 : 4540050087
Format
Books
Release Date
March/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

台所と食卓から世界を読み解くシリーズ。ユーラシア大陸の真ん中にあって、アジアとヨーロッパの食を貪欲に呑み込み、めくるめく多様さを見せるロシアという大テーブルの饗宴に、文化的・歴史的に迫る。

【著者紹介】
沼野充義 : 1954年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程満期単位取得退学、ハーヴァード大学スラヴ文学修士。東京大学文学部教授

沼野恭子 : 1957年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程満期単位取得退学。東京外国語大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    著者の沼野充義、恭子ご夫妻はともにロシア文学者。お料理研究家でないところに期待を込めて読んだ。ただ、巻末の参考文献はひじょうに充実していたが、本文中でのロシア文学への言及はそれほど多くはなかった。おそらくはロシア料理を語るのにあれもこれもと語り尽くせず、このような結果になったものと思われる。そうはいっても、内容はとっても充実している。本書によれば、ロシア料理の特質は@酢漬けの野菜やキノコの多用A前菜とスープの種類が豊富BさまざまなパイC味付けはシンプルに塩と胡椒Dヴァレーニエ(ジャム様のもの)を好むこと。

  • Moeko Matsuda

    最近とにかく気になっていて仕方ないロシアを、今回は食文化きら覗いてみることに。社会的な背景や民族の歴史などとの関連も見えてきて、大変面白い。これで一度でも現地に行ったことがあるなり、本に出てくるメニューを食べたことがあるなりすれば、何倍も楽しめたような気がする。今度ロシア料理を食べにいこうかな。日本とロシアで、選ぶ食材の傾向が似ているような気がしたけれど、それはロシアがとても広大で、色々な地理的要素を持っているからなのかな。兎にも角にも、とても興味深く、勉強になる一冊でありました。

  • お肉太郎

    世界史に出てくるような歴史についての言及はもちろん、共産主義、宗教との食の関係が示されたり、文学の引用もあったり、幅広い記述が面白い。シリーズすべて買うことにする。それにしても、やたらと引用されるポフリョプキンとは何者か。英語wikiしかないし、それも来歴くらいしか書いてない(「ソ連によって発禁になってたポフリョプキンの膨大な著作が、解体後一気に出版され、複数著者がいるペンネームかと思われた」というwikiのエピソードは面白いけど)。和訳は0、英訳さえも1つしかないようだ。ロシア語で読めるようになりたい。

  • m_s_t_y

    ロシアの食についての考え方がざっくり分かる楽しい本。ロシア人街のスーパーで見た大きな魚の切り身はチョウザメだったことがわかった。「ウォッカの正しい飲み方」はベルンのチェスの大会でロシアのGMに教わった方法そのものだった。お酒弱いけど今度試してみる。

  • 茶坊主

    久々にこのシリーズ。今回も面白かった。 現在のいわゆる「コース料理」は「ロシア式」だった。へぇ〜。バターなどはあまり使わず、素材の味を生かしたシンプルなものが多い。 伝統的に、客人は大いに歓待し、皆でわいわい食べるのが好き。魚をよく食べる(ただし、川魚)等々、意外と日本人に近い感覚かも。ひょっとしたら、仲良くなれるのか?ロシア人。 ロシア正教による、斎戒日と祝祭日の食の規律が何事にも「両極端」になりがちな国民性につながってる、という考察も面白い。 この執筆、故米原万理さんに参加して欲しかった〜〜。

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