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源氏物語の教え もし紫式部があなたの家庭教師だったら ちくまプリマー新書

大塚ひかり

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480689993
ISBN 10 : 4480689990
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan

Content Description

シングルマザー紫式部が中宮彰子の家庭教師となり、宮中サロンを盛り立てるために書いた源氏物語。そこには、女子が幸せをつかむにはどうしたらいいのか、自身の苦い思いと経験と、そして知恵が詰まっている。

目次 : 第1章 姫君の家庭教師・紫式部の教育方針(『源氏物語』の時代―女が生きるのは大変だった/ 紫式部はなぜ『源氏物語』を書いたのか?/ 紫式部が「物語」を教材に選んだ理由)/ 第2章 男に大事にされ、かつ生き延びるには―紫式部が考える理想の女(「男に愛される女」が死ぬという設定―紫式部の真意/ 源氏の育てた理想の女・紫の上―男に愛され、嫉妬に殺されないためには/ 自分を大事にした明石の君―身分以上の結婚と出世をするには/ 決断力の女・藤壺中宮―人の上に立つには/ 『源氏物語』に描かれる反面教師―時代後れな「理想の女」)/ 第3章 職場で生き抜くには―人に認められる女になるための処世術(何がなくても自己肯定/ セクハラ満載の社会で女が生き延びるには/ つまらぬことばも喋り方しだい/ とにかく足を引っぱられないようにせよ/ 赤の他人の親切には感謝の気持ちを)/ 第4章 死にたいあなたに―あなたを人間扱いしない者とはつき合うな(ダメ女たちの物語・宇治十帖/ 『源氏物語』の教訓)/ おわりに 「ダメ女」は実はダメじゃない(かけがえのない人などいないという教え/ 誰かの「身代わり」にされた女が「不倫」をする/ 人から見てダメだっていい)

【著者紹介】
大塚ひかり : 1961年横浜市生まれ。早稲田大学第一文学部日本史専攻。古典を題材としたエッセイを多数手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    紫式部は20代後半で父親程の夫と結婚し、夫の死後子供を抱え学問と物語の力で藤原道長ら大貴族に重用された。彰子の家庭教師となった彼女が書いた「源氏物語」は女性への指南書となり、多くの教訓を示す。平安時代のセクハラ・不倫がまかり通っていた時代に女性がどう生きるべきなのか?源氏に愛された多くの女性たち、宇治十帖で浮舟に薫と匂宮の関係、現代にも通じる教えが散りばめられている。“わりなしや人こそ人と言はざらめみづから身をや思ひ捨つべき”紫式部集。自分を人間扱いしよう。源氏物語を訳した著者ならではの深い洞察が心に響く

  • neimu

    最近こういう本が多い。もし○○だったら…という仮定のもと、あれこれと。遠い世界のことを考えるのにいいきっかけになるんだろう、それはそれで。思考の枠組みをずらし身近に想定、すると何となくわかった気持ちになり親近感が持てる。恋愛も勉強もこんな風にすり合わせられればね。清少納言より紫式部の方が確かに家庭教師としては厳しいと思う。この時代、女性が生きていくのがいかに大変か、源氏物語の女性たちを見れば一目瞭然。そして周囲にいる男性、社会の構造と来たら、いやはや。ネタバレなし、物語には筆者の経験が見え隠れするもの。

  • ユウユウ

    最新作?今までの大塚ひかりさんの著書をある程度まとめてちくまプリマーらしく、わかりやすく書き下ろしてある。源氏物語関係の本を読むと、とにかくこの話が1000年以上前に作られたということに驚愕しますね。

  • コニコ@共楽

    副題が「もし紫式部があなたの家庭教師だったら」とあります。1000年前の平安の世でも今の社会でも、女が生き抜いていくのは大変なこと。一見恵まれていると思われている姫君も、まわりからの妬み、嫉妬をかわさないと生き残れないのは、現代でもありそうなこと。身分がものをいう貴族社会で、身分以上の結婚を果たし、娘を入内させた「明石の君」の決断を「自分を大事にした生き方」としている点が印象的。物語がすすみ、宇治十帖の中の最後のヒロイン、浮舟がたどった生き方から、紫式部が伝えたかった真意を見る思いでした。

  • Nobuko Hashimoto

    『源氏物語』は華やかな恋愛ストーリーであるだけでなく、 宮廷社会における男女の出会いから婚姻に至るやり取りが克明に描かれていることに加え、女子が壁にぶつかった折に生きる指針となり得ることばの数々が詰まっている「実用書」でもあった! 現代の女子たちにも通ずる人生の指南書として『源氏物語』をとらえていて、実に面白い解説本。関西ウーマンの書評連載で取り上げました。https://www.kansai-woman.net/Review.php?id=202083

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