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レールの向こう 集英社文庫

大城立裕

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087442137
ISBN 10 : 4087442136
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2021
Japan

Content Description

沖縄に生きて、「沖縄の私小説」を書いてきた作家が自らの老いの境地を描く私小説集。川端康成文学賞受賞作『レールの向こう』ほか5編。

【著者紹介】
大城立裕 : 1925年沖縄県生。上海の東亜同文書院大学中退。高校教師を経て沖縄県庁職員となり、経済・歴史編集畑を歩む。67年『カクテル・パーティー』で芥川賞受賞。「沖縄」の矛盾と苦しみと誇りをみつめた小説、戯曲やエッセーを多数発表。83年から86年まで沖縄県立博物館長。90年紫綬褒章。93年『日の果てから』で第21回平林たい子文学賞。96年勲四等旭日小綬章。2015年「レールの向こう」で第41回川端康成文学賞、19年第3回井上靖記念文化賞受賞。20年10月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ノンケ女医長

    過去にあった、悲惨な出来事の数々。沖縄の現状と将来を考えていく上で、起きた実際がどうだったのか、学ぶことに尽きる。戦争という地獄だったり、ある家を襲った悲しい出来事だったり。それらに、どう心を砕き、言葉を交わし、そして前に向かっていくか。沖縄独特の文化や言葉もあって、最後まで興味の尽きない短編集だった。「四十九日のアカバナー」と、「天女の幽霊」がひときわ、良かった。特に後者は、当科的にも考えさせられる事象がいっぱい詰まっている。今まで出会ったことのないタイプの作家さん。他作品も読んで、学びを深めてみる。

  • Sakie

    沖縄に生まれ、沖縄の小説を書いてきた作家の短編集。外から故郷を想う沖縄人、ハワイ移民と家族、ユタを妄信する女やユタ本人などの、内心を周囲の目ではかるように描いたものが多い。沖縄の常識は想像を超える。沖縄で会った人が「友達に電話すればユタの電話番号を教えてもらえる」と言うのに驚いたが、ここでは「ユタを買う」という言い回しが使われる。ユタは自らの霊感を信じて祈祷したり、"真実"を宣する。すると複数のユタが宣する"真実"が矛盾し、ユタとユタが威信をかけて争うようなこともあるとは、今も昔も変わらない光景だろうか。

  • ひでお

    初めて読む作家さんの短編集です。今年は沖縄に関する書籍の発売が多いですが、本書もその一環かもしれません。沖縄の人の沖縄の目線で見た素のままの沖縄がここにあります。それはビーチリゾートの沖縄ではありません。戦争の影はあるし、米軍基地の波風も受けますが、その土地に住む人の信仰や思いがぎゅっと詰まった作品でした。

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