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ザベリオ 大口玲子歌集

大口玲子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861984341
ISBN 10 : 4861984343
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

断念や諦めの末に人は祈るのだろうか。一首にすると祈りは姿を顕すのだろうか。自身の、息子の、そして一人ひとりのはかない願いを大口は、丹念に掬いとって表現していく。言葉がどんどん無化されていく時代にあって、信念に裏打ちされた「ことば」だけがつよく響く。

目次 : ながさきの/ 照葉/ 温泉と河童/ ジョウビタキ/ 三月十一日/ 互選/ モノクロの神/ 鳥の至福/ 草の実/ 信綱と鰐/ 好奇心/ ランタン/ 明るき声で/ ザベリオ/ 辺野古崎/ 団栗/ 家康の首/ ハイヒール/ 立ち上がる/ 声/ 侘助/ 何を恐れて/ 空色の花/ Roxana/ デコ/ 夕焼けを見たか/ VOID/ 誰のことばの/ 201号法廷/ ビールの人

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あや

    さまざまなテーマが詠まれ読後にとても豊穣な気持ちになれる素敵な歌集。時代の変わり目にこの歌集に出会えて本当に良かった。繰り返し読み返したいし大口玲子さんの他の歌集も読み返したい。未読の歌集も読みたくなる。

  • yumicomachi

    2019年5月刊行の第六歌集。タイトル「ザベリオ」はXavierのイタリア語読みからきた表記で、フランシスコ・ザビエルのこと。震災後仙台から宮崎に移住したカトリック信者である著者の、地上での善を希求する祈りと実践、そして息子との関わりが多く詠まれている。〈祈りとは遠く憧るることにして消しゆく われを言葉をきみを〉〈かたつむりつの出すまでを子と待てるこの世の時間長くはかなし〉〈「シン・ゴジラ」観て帰りたる夫と子の震災の記憶に雪が降る〉〈われはまだ地の世にあれば苦しみて斯くも地の世の善にこだわる〉

  • 仁藤

    (「分身の術は十歳過ぎてから」もつともなり佐助先生の言) 82点

  • 瀬希瑞 世季子

    菜の花の黄は水面にあふれつつ死につつ蝶を集めてゐたり

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