Product Details
ISBN 10 : 4434358863
Content Description
筆者が、高校数学の教育に携わるようになってから十数年。ある程度の指導経験を積み、数学IIICまで、学校の教科書や標準的な参考書の内容は一通りすべて頭に入れているつもりでした。しかし、「論理」や「集合」に関する数学の本質的な部分は、生徒たちになかなか上手く伝えられずにここまで来てしまいました。何故か? それを正面から語ろうとすると、大学で学ぶ数学にまで足を踏み入れることになるからです。太郎くんから学習相談を持ちかけられ、1週間ほどで講義のアウトラインを練り上げ、花子さんにも参加してもらって、3人による対話形式の講義がスタート。この講義では、高校数学の枠組みの中で、論理や集合に関する思考を徹底的に掘り下げました。ここで言う「論理」とは、概念や命題を数学的記号や式で表し、推論を数学的演算としてとらえること。また、「集合」とは、ある一定の条件を満たす「もの」の集まりを指します。本書は、先生と架空の生徒である太郎くん、花子さんの3人による5日間の「特別講義」の記録です。この特別講義が、読者にとって学びや気づきのきっかけになることを願っています。
【著者紹介】
大原佑騎 : 1987年高知県生まれ。2011年、東京大学工学部物理工学科卒業。中高生に数学や物理の個別指導をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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