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宇宙の果てはどうなっているのか?謎の古代天体「ヒミコ」に挑む

大内正己

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784800226396
ISBN 10 : 4800226392
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2014
Japan

Content Description

130億光年のかなたに、光り輝く巨大天体があった!発見者の若き日本人天文学者が「ヒミコ」の正体に迫る!

目次 : 第1章 宇宙の進化(「無」から宇宙は誕生した/ 宇宙の歴史から見て10億年以上早いヒミコ/ 遠い宇宙を観測できるのは「いま」だけ/ 天文学者は「赤方偏移」で宇宙の年齢を数える/ ここ20年で宇宙の歴史が劇的にわかるようになってきた)/ 第2章 天文学の歴史(紀元前3000年にメソポタミアで始まった天文学/ 天文学の進歩も神しだい?/ かに星雲の超新星爆発を記録した藤原定家/ 近代天文学の父・ガリレオと、ケプラーの法則/ 常識を疑うところに真実がある ほか)/ 第3章 望遠鏡の世界と観測の実際(赤外線の発見から広がったさまざまな電磁波による観測/ 偶然発見されたガンマ線バースト/ 世界をリードしてきた日本のX線天文学/ 紫外線は重い星、可視光線は普通の星、近赤外線は軽い星に/ 星の誕生と死をとらえる赤外線と電波観測 ほか)/ 第4章 ヒミコ発見(観測天文学はチーム作りから始まる/ 遠方銀河の観測は、どの方角を見ればいいのか/ 夜空の人気スポット/ 天体の指紋・ライマンアルファ輝線/ 207個の天体のなかで、ひときわ巨大で輝く存在 ほか)/ 第5章 ヒミコとは何か?(5つの仮説と0番目の仮説/ 「宇宙の進化論を根底から覆す天体」ではない/ ヒミコはAGNなのか?/ 3つの銀河が横一直線に並ぶのは天文学的確率の低さ/ コールド・アクリーションと銀河風の可能性 ほか)

【著者紹介】
大内正己 : 1976年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。アメリカ宇宙望遠鏡科学研究所ハッブル・フェロー、カーネギー天文台カーネギー・フェローを経て、東京大学宇宙線研究所准教授。東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構の科学研究員を併任。研究テーマは、宇宙史初期、銀河形成、宇宙の大規模構造、観測的宇宙論。平成19年度日本天文学会研究奨励賞、平成26年度文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞。平成25年にBeatrice M.Tinsley Scholarに選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mitei

    ヒミコと名付けられたビッグバン以降最初に出来た天体の可能性がある星の1つについての解説。と思ったが、ガリレオからの近代天文学が如何に発達してきたか、今学問的にどういうところにあるのかに大半の紙面が割かれていて、初学者にも解りやすい本となっていて良かった。その後の続報を知りたくてネットでも調べたがなく、気になる。宇宙の謎はみんな知りたいが、中世の時代は宗教的な弾圧で下火になったように今後は予算がとれずにこの分野が廃れず進んでほしいな。

  • そらのひつじ

    現在観測可能な宇宙の果てに発見された謎の銀河ヒミコ。その発見者でもある著者によって書かれた、天文学最前線の解説だ。日本のすばる望遠鏡での発見、宇宙の古代、際立つ存在、そして謎。著者は、これらのキーワードから謎の初期銀河をヒミコと命名したらしいが、これは好奇心をくすぐる素晴らしいネーミングだと手を打った。ヒミコをメインに、天文学の歴史から研究の最前線、さらに雨男やてるてる坊主を信じる天文学者の人間的な一面まで、天文学の多くの面がわかりやすく述べられていてる。今後の研究が進むのが待ち遠しくなる快い一冊だった。

  • ペカソ・チャルマンチャイ

    正直「ヒミコ」にはそんなに興味ないけど、わかりやすく、非常に良い本でした。最先端の科学者達が、科学的に考えると絶対にありえない迷信や、「雨男」などを真剣に語っている姿が面白かった。「あとがき」の科学者同士の競争や、審査の部分もとても面白く、この厳しさが「科学」良さなのだなと思う。

  • 5〇5

    巨大天体「ヒミコ」の発見とその意味が、わかりやすく書かれています。天候に左右される天体観測の苦労や、天体発見の興奮と喜びなど、観測天文学者ならではのエピソードも語られます。宇宙の果て(過去)を探究したいという一貫した著者の熱意が伝わってきました。                                     これからも新たな観測や観測装置の進歩により、エキサイティングな発見や謎が見い出されていくことでしょう。そして表題の”?”の答えに一歩近づくと確信しています。                

  • まろやか

    130億光年先という宇宙誕生後間もない(誕生から7億年は赤子のようなもの)銀河。日本の望遠鏡「すばる」の能力で、そこに謎の巨大な天体をみつけた!という現場レベルの状況をリアルタイムで読める。前半の天文学の歴史や理論についての説明も解りやすく、初心者にも十分オススメできる一冊。

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