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現代語訳 三河物語 ちくま学芸文庫

大久保彦左衛門忠教

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480098443
ISBN 10 : 4480098445
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

徳川家の譜代として、主君を裏切ることなく代々奉公してきた大久保家。その家筋を誇り、子々孫々に至るまで忠勤にはげむことを説いた『三河物語』は、松平郷に興り家康に至るまでの徳川家九代の歴史を今に伝える重要古典である。著者の大久保忠教、通称彦左衛門は、歴史上名高い長篠の戦い(1575)や関ヶ原の戦い(1600)、そして自ら参戦した上田城攻め(1585)などの様子を生き生きと描写し、ときには「天下のご意見番」として、主君への憤懣をも隠さない。当時の俗語で書かれた難解な原文を、読みやすい現代語訳で送る。

目次 : 三河物語1 徳川家の先祖と大久保一族(徳川家の先祖/ 初代親氏、西三河松平郷に興る/ 二代泰親、岩津、岡崎の城をとる ほか)/ 三河物語2 若き日の家康(九代家康/ 三河譜代の人びとの労苦/ 水野信近の死去 ほか)/ 三河物語3 江戸開府と家康の死(信玄の遠江出撃/ 三方ガ原の戦い/ 譜代の臣はお家の犬 ほか)

【著者紹介】
大久保彦左衛門 : 永禄3年(1560)、松平氏(のちの徳川氏)の家臣である大久保家に忠員の八男として生まれる。幼名平助、のち忠教に改名。彦左衛門は通称である。二度にわたる上田城攻め(天正13“1585”、慶長5“1600”)に参与するなど、家康・秀忠・家光の三将軍に仕えた。『三河物語』は元和8年(1622)頃から執筆が始まったとされ、自筆本が伝来する。寛永16年(1639)没

小林賢章 : 1949年、名古屋市生まれ。大阪大学大学院修士課程修了。同志社女子大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 80年刊行の文庫化。講談では一心太助を従えた「天下のご意見番」として知られた大久保彦左衛門の書。松平氏の勃興から筆を起こしているが、彦左の生年は桶狭間の戦いがあった1560年なので、上・中冊は伝聞や当時の文献の編集。また、徳川贔屓であることは否めず、このあたりは眉に唾をつけて読む必要がある。明らかな誤記のほか、必ずしも時系列順でない、主語を把握しづらいなど、精読には時間がかかる。とはいえ、当時の人々の考え方の一端が窺い知れるし、一部が引用されることも少なくないので、文庫化で入手が容易になったのは嬉しい。

  • 珈琲好き

    松平清康の評価が非常に高いのが興味深い。武田信虎や美濃三人衆も清康の時から話しに出てくるし、信長時代の登場人物がこの時から活躍してたんだなあ。/ 関ヶ原の戦いから大坂の陣までの15年間の出来事がすっぽり抜け落ちてるのはどうしてなんだろう。

  • 記憶喪失した男

    「信長公記」に比べて、読み物としてはあまりにもつまらない。徳川家について書かれた1630年前後の書物であるのだが。

  • feodor

    まずは松平家の来歴。森山(守山)崩れなどはなんとなく出ていた。他家には見せない門外不出、と言いながら、結構他家に対する疑義を見せる時があって、信康切腹に関しては酒井忠次関与をしめしてみたり、栄えているのは不正をしている家だというスタンスだとか、また同族の大久保忠隣の失脚に本多正信・正純が関わったことについて「事実無根」といいながらもその後本多家が衰退したことをわざわざ書いて、結局やつらがたくらんだんでしょ……的スタンスも見え隠れ。旗奉行のことについても、なんだかなあという感じもある。

  • ちゃんむねZWSN

    骨肉の争いや騙し騙されが当たり前の戦国時代、一度も主君松平家・徳川将軍家を裏切ることなく仕えてきたと自負する大久保家(と彦左衛門)。特に家康の死後、秀忠・家光の世に入ってからの『彦左衛門の教訓』から始まる数章は、現代人の琴線にも触れるものだろうか。乱世も静まれば器用な者ばかりが重用されて、武闘派は次第に冷遇されていく。忠義一筋に生きるという「名誉」こそが大事なのに・・今を生きる我々が日々感じているジレンマを、戦国武将がリアルタイムに愚痴っていたとは!昔も今も「勤め人」の苦悩はどことなく似ているようですな。

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