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日本文化論の系譜 『武士道』から『「甘え」の構造』まで

大久保喬樹

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121016966
ISBN 10 : 4121016963
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2003
Japan

Content Description

いにしえより自らの文化の特質について論じ続けてきた日本人。本書では明治以降に焦点を絞り、15人の思想家、学者、作家などによる代表的な日本文化論を比較文化的視点から読み解き、近代日本人の自画像を検証する。

【著者紹介】
大久保喬樹 : 1946年(昭和21年)生まれ。横浜に育つ。東京大学教養学部フランス科卒業。パリ第三大学および高等師範学校に留学。東京大学大学院比較文学修士課程中退。東京工業大学助手、東京女子大学助教授を経て、現在、同大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ドラマチックガス

    少し駆け足気味に。後半のいくつかは没頭した。ある分野の全体像を掴みたいときに、こういう本はとてもありがたい。丸山眞男『日本の思想』はチンプンカンプンで断念したんだよなぁ…概略が掴めたので再挑戦してみようか。あとは西田幾太郎、和辻哲郎が面白そう。

  • たろーたん

    戦争前は、谷崎潤一郎「闇の美学(ぴかぴかなものより翳りのあるものを好む)」や川端康成「自然との一体化」「日本独自の無」など日本の独自性を評価するものが多いが、戦後は坂口安吾「武士道や天皇制など為政者のための規範は捨て堕落することが人間らしいあり方」や丸山真男「日本の思想はそれぞれが雑然と同居しているに過ぎず相互連関をすることはない。これは敗戦によっても克服されることはなくむしろ激化してる」「天皇を国家原理の中核とする国体の仕組みは曖昧であり、周りがひたすら推し量り、(続)

  • なお

    著名な文化論を詳細に紹介された「カタログ」のような一冊。「茶の本」と「陰翳礼讚」は読む予定ですが、個人的に民俗学にはほとんど触れたことがないので本著で書かれている柳田国男や柳宗悦あたりから手をつけてみようと思います。このように「本→本」へと繋げてくれる一冊は貴重ですね。ありがたい。

  • 椿

    明治から戦後まで日本文化のキーワードが次々出て来て、ものすごいスピードで概観できちゃう。誰でも読めるレベルだし、しかも面白い。川端康成のノーベル賞スピーチとか、岡本太郎がただものじゃないこととか、知ったかさんになれる情報が満載だ。そして、今はどんな時代なんだろうと考えさせる、新しい年号を前に是非。

  • Ikkoku-Kan Is Forever..!!

    こういうシンプルな本は頭の整理になるので、日本文化論に関する概観をつかむには良書。特に、志賀重昂の自然観が19世紀のロマン派の自然観に由来するとか、岡倉天心の『茶の本』をフランス象徴主義やイギリスのラファエロ前派との照応でみることで、必ずしも日本文化論が即日本特殊論になるわけではなく、普遍的な事象に関する日本的考察であることがわかる。

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