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多田富雄 からだの声をきく Standard Books

多田富雄

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582531640
ISBN 10 : 4582531644
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2017
Japan

Content Description

自然のルールは、例外なく美しい―生命の仕組みに美を発見した世界的免疫学者の思索。

目次 : 科学者の野狐禅/ 手の中の生と死/ 人間の眼と虫の眼/ 甲虫の多様性、抗体の多様性/ 風邪の引き方講座/ ファジーな自己―行為としての生体/ 超システムの生と死/ 死は進化する/ 能を観る/ キメラの肖像〔ほか〕

【著者紹介】
多田富雄 : 1934〜2010。免疫学者、随筆家、詩人、能作者。茨城県結城市に誕生。千葉大学医学部卒業後、千葉大学医学部、東京大学医学部教授を歴任。1971年、免疫応答を調整するサプレッサー(抑制)T細胞を発見。野口英世記念医学賞ほか、内外多数の賞を受賞。免疫学の先駆者として研究をリードした。また、多田が示した免疫における「自己と非自己」「超システム」という概念は、科学の枠を超えた、生命の根源に迫る哲学的な問題であり、思想界にも大きな影響を与えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • A.T

    自然科学の権威ある先生方のエッセイ本「平凡社 STANDARDBOOKSシリーズ」3冊目。本読み=文系人間、という前提での出版社の企画であろうが、ややマンネリを感じた。東日本大震災からの原発事故とコロナについて、国の方針決定があらゆる階層の行動選択に関わるようになってきたなかの議論の中心にあるのが、本編のような自然科学の目線だと思う。しかし対する答えは自然科学ではないという気がする。工学的な組み上げる一つ一つの行動決定なのだと思う。ふさわしくないが、今2022年に読むには反面教師的な感想になってしまう。

  • 阿部義彦

    秋の古本市で、免疫学の多田富雄の随筆集です、晩年脳梗塞で倒れてからは半身不随で、声も出なく食事も不自由になっても執筆を続けた不屈の人です。能の世界に造詣が深く自ら鼓を叩いたり面を彫ったりしていました。こうしてみると学者には、本業の他に豊かな趣味を持ってる方が多いのに気づきました。寺田寅彦の俳句、河合隼雄のフルート、養老孟司の昆虫採集等。気晴らしが有ってこその集中力なのでしょうか?この本ではゲノムの話や生命の神秘、『美しいものを生み出すためには醜い時間を経なければならなかった』はけだし名言。

  • さり

    脳のお話はすきだった。アフリカでの水分が体に入ったのを実感したおはなしは自分も体験してみたいと思ったりもした。  

  • みけのすずね

    科学者の書く何気ないようで、新たな発見がある随筆でした。免疫学者らしい、インフルエンザにかかった時の免疫反応のお話は、自分が身体の中にいるかのように想像できた。目が二つあるのはなぜか、この位置にあるのはなぜか。微妙な距離感で個がぶつかる必要を示したコイアイの間も興味深かった。

  • おだまん

    上橋菜穂子さんのエッセイでもっと知りたくなった多田富雄さん。免疫学や能の話は興味深く、死を含めた人生を考えるにあたってとても勇気付けられた一冊です。

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