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免疫の意味論

多田富雄

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791752430
ISBN 10 : 4791752430
Format
Books
Publisher
Release Date
April/1993
Japan

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • カザリ

    すごい。。一読してもほとんど理解できず。。なんだろうな、おもしろいんだけど、まだわからないので、再読決定。あとどう著者の全集がでたばかりなので、買う。。免疫からシステム論まで語っているのが、面白い。。生命ってすごい。。健康にきをつけて、もっと免疫たちを働かせようと思いました(笑)

  • 翔亀

    【コロナ26】1993年刊というから30年近く前の本。当時、医学に全く関心がなかった私でも、現代思想・哲学界での評判(青土社『現代思想』連載。自己とは何かという問い)を聞いて購入したが積読。その後、多田さんは能の世界でも著名だったことを知り、晩年のリハビリ闘争も注目を浴びたことも知った。読むなら今が最後と思って、実家で茶色くなっていた本を取ってきた。しかし、次々に新発見が続いている免疫学の世界。さすがに古すぎるのではないか。しかし、杞憂だった。名著は後世に残る良い例なのだろう。現にこの本はいまだ新刊が↓

  • bapaksejahtera

    30年前の本。その後我が国研究者のノーベル賞受賞等、この学問には更に急激な進展があった。免疫学の今日を知ろうとすれば既に色褪せた所も多いのだろうが、文章家としての著者の筆力と論理構成は、その梗概を十分に知らしめる。免疫機作の複雑さと巨大システムは、単に自己と異なる異物の排除機能を超え、遺伝子配列によってアプリオリに決定されると思われがちな自己なる物は、危うくも移ろい行く物と認識させる。免疫系を担うリンパ系細胞群は体内に遍満し総量1kgに及ぶ。臓器を形成せぬ系の為スタートが遅れた学問への興味を励起する名著。

  • まると

    名著というので積んであった本。コロナ禍の今でなければ整理できないだろうと読んだ。体のどこかが腫れたり痛かったり、風邪やばい菌などで熱を発したりした時、体を元に戻そうと必死に頑張っているのも、すべて免疫のスーパーなシステムなわけですね。その基礎知識が学べてとても勉強になった。科学史を交えて生物の不思議さをわかりやすくひもとく書き手といえば、最近では福岡伸一さんが思い浮かぶが、「生物と無生物」を問うたその新書よりも少々難解でした。まあ、自分は科学者でも医師でもないのだから、大意をつかめただけで良しとします。

  • ポレ

    科学書には珍しく1993年の初版から刷を重ね、2018年2月で第56刷である。ゆえに著者が提唱したサプレッサーT細胞を始めとして、後の研究により否定された仮説が散見される。しかしながら、自己と非自己の識別を命題とする免疫学の入門書としては大変優れていると思うし、アレルギー疾患の衛生仮説に考え至っておりたいへん驚いた。また腸内フローラの重要性も示唆しているし、エクソソームの存在を予感させる記述もある。最大の業績だったサプレッサーT細胞が否定されたとはいえ、多田先生の偉大さを実感できる作品だ。

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