夕暮怪談 竹書房怪談文庫

人に会い、人に向き合い、怪を聞く。怪談師ユニット・テラーサマナーズとしても活躍する著者が様々な年代、地域、職業の人々から丁寧に掬い上げた怪と恐怖の記録。住む女性が年齢問わずギャル化してしまう奇妙な家。床下から出てきた意外なモノとは…「ギャル人形」、欝で自死した後もトイレから聞こえる父の溜め息。だが、ある朝元気な声が…「万歳三唱」、重要な選択の局面で神様のお告げが空に見えるという男。人生常勝と思われたが…「神様の言う通り」、出張先で遊んで捨てた女が夢に出る。その背景が徐々に変化して…「香利奈、北へ向かう」、八という数字を異様に崇める一族。祖父が亡くなった時、恐ろしい秘密が明らかに…「末広がり」他、収録。

目次 : 香利奈、北へ向かう/ 恨み節/ 車の下に/ 滑走路にいる親子/ 万歳三唱/ ギャル人形/ 顔のないぬいぐるみ/ ドメスティック・バイオレンス/ 男の娘/ 勝負服/ ギャル男の災難/ ガン黒メイク/ ギャルの香り/ 懺悔する者/ ワンナイ/ マッチングアプリ/ 放蕩息子/ 父ちゃん/ 黒いニーハイブーツ/ リモート飲み会〔ほか〕

【著者紹介】
夕暮怪雨 : １９８１年１２月５日生まれ、沖縄県出身。サウナと猫と愛す、怪談作家。元書店員。怪談師のおてもと真悟と怪談ユニット・テラーサマナーズを結成。作家業だけでなく、トークイベントやＹｏｕＴｕｂｅ「テラサマチャンネル」、ポッドキャスト「誰も知らない怖い話」にて活動中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）