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Nの逸脱

夏木志朋

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784591184059
ISBN 10 : 4591184056
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan

Content Description

何気なく開けてしまった隣人の扉、「フツウ」の奥に隠されていたものは―。爬虫類のペットショップでアルバイトをする金本篤は、売れ残ったフトアゴヒゲトカゲが処分されそうになるのを見て、店長に譲ってくれと頼む。だが、提示された金額はあまりに高額で、「ある男」を強請って金を得ようと一計を案じるのだが…。自ら仕掛けた罠が思いがけぬ結末を呼び込む「場違いな客」など、町の「隣人」たちが繰りひろげる3つの物語。

【著者紹介】
夏木志朋 : 1989年大阪府生まれ。大阪市立第二工芸高校卒。第9回ポプラ社小説新人賞を受賞した『ニキ』が2020年9月に刊行され、デビュー作となる。また同書を改題して文庫化した『二木先生』が15万部を突破するベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    ★第173回直木賞候補作第六弾(6/6)オーラスです。夏木 志朋、2作目です。本書は、短編2作+中編1作のイヤミス集でした。オススメは、「スタンドプレイ」です。 本書は、ポプラ社刊で、長編でないため、直木署の予想は、ステイとなります。 https://bookmeter.com/mutters/283220658 https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008479.html

  • hiace9000

    日常、人間、Neighbor…如何様にも汲み取れる「N」。イヤミスでもないのに、人の闇や弱さ、狂気をイヤっと感で読ませる直木候補作。純文の匂いすら漂う短編『場違いな客』、絡みつくような"嫌悪感"から「逸脱」に落とし前をつける短編『スタンドプレイ』、右上から左斜め下まで逆落とす逸脱感で二転三転する中編『占い師B』。いずれも不器用に過ぎる生き方で世の中をもがく主人公たちの物語は、純文系→ホラー系→コメディ系と読み手の「読み方」すら見失わせながら、予想外の結末へと一気に誘う。未読で異色の不思議な読み味が面白い。

  • いつでも母さん

    お初の作家さん。Nって誰?多分隣人のことなのね。3話から成る作品集。好みは1話目『場違いな客』逸脱・・ってほどか?その先まで行けばそんな感じもするけれどって正直なところ。何となく読んじゃって感想も何となくな感じ。でもまぁ逸脱とか奈落って、文字にするより現実には些細なことで感じたりしてる気がするのは私だけか?(汗)【直木賞候補作】

  • タックン

    今年度の直木賞候補作ってことで図書館で借りて読んでみた。日常から少し逸脱してしまった者たちの短編集。 はたまたこの作品はミステリーかホラーか? 序盤から中盤そして終盤にかけての展開が脚本みたいにホップ・ステップ・ジャンプみたいに変化に富んでて短編なのによく練られてた。 (Nの逸脱)って題名に注目して読んでたけど、2編目の(スタンドプレイ)からかな。東野圭吾の(Xの献身)みたい。(スタンドプレイ)が印象に残った。

  • タイ子

    大々的な帯の文句に惹かれ読んだ感想としては予想と違ってた。3つの短編集からなっていて、一つの町の中で起こる出来事がふとしたことから人間の欲と好奇心によって違う方向に行っちゃう。そんな感じでいいのかな。全くの面白味がないわけではないんですよ。どんでん返しを求めすぎ?最初の作品に出て来る謎の男の正体が、職業がもしあれだったら面白いのにと思っていたらまんま当たっていたりして。面白かったのは「スタンドプレイ」これはオチを期待しましたね。一番長い占い師の話は私には合わなかった。ともかく直木賞候補作品。

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