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臨床の砦

夏川草介

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093866118
ISBN 10 : 4093866112
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

命がけでコロナに立ち向かった小さな病院の、知られざる記録。「この戦、負けますね」。現代版『ペスト』ともいえるドキュメント小説。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    自身が現役の医者でもある、夏川草介の医療小説。今回はコロナとの壮絶なまでの戦いを一地方病院を舞台に描き出す。信濃山病院は架空のものだろうが、おそらくはモデルが4あるのだろう。信州のどこかの病院であるかもしれないし、作中にわずかに仄めかされる相模原病院であるのかも知れない。いずれにしても、未知のコロナが猛威をふるっていたいたあの時期に、ここに描かれたような医療行為に苦闘していた医師たちは全国にいたはずである。まだ終息したわけではないが、これも作中で語られているように、手探りの段階から既知のものへと、その⇒

  • starbro

    夏川 草介は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。本書は、リアルコロナ医療ドキュメント小説でした。ノンフィクションに近い状態、かなりリアルな内容だとは思いますが、小説としては力が入り過ぎの感じでした。 https://www.shogakukan.co.jp/books/09386611

  • 青乃108号

    コロナ感染拡大の第三波を、身を挺して凌ぎきったコロナ診療指定病院の医師並びに看護師達の物語。当初6床のはずがあっと言う間に36床に。クラスターの起きた施設入所の認知症高齢者の受け入れ、そして院内感染、家族にも及ぶ誹謗中傷。私は医療関係者ではなく、知的障害者のグループホームで働いており、施設内クラスターが発生した時には防護服姿でなんとか感染を広げまいと頑張ったが、その時のストレスたるや筆舌に尽くしがたいものがあった。本書に書かれた物語はフィクションであろうが、そのテーマは間違いなく真実を伝えている。

  • きみたけ

    著者は「神様のカルテ」で一躍名を馳せた、医師で小説家の夏川草介氏。現役医師としてコロナ禍の最前線に立った著者が自らの経験をもとにして綴ったドキュメント小説。現役の医師が表現する医療現場の状況がとてもリアルで、報道されている医療現場の逼迫状況が目に浮かびました。自身を振り返り、今のところコロナの影響を回避出来ていますが、もし家族の誰かがコロナに感染し死んでしまったらと思うといたたまれません。早く安心して過ごせる世の中になって欲しいと願うばかりです。

  • kou

    この本を読んでいる期間に、丁度、作者がニュース番組でインタビューを受けており、この本が、ほぼ作者のドキュメンタリーである事を知った。今、コロナと戦っている医療者、その関係者には頭が下がる想いになる。こうやって見えない所で奮闘してくれている人がいるおかげで、自身の生活が守られていると感じる。忘れられない一冊になった。

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