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不機嫌な青春

壁井ユカコ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087718829
ISBN 10 : 4087718824
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

切なくてまぶしい、残酷でもどかしい、思春期(あのころ)のすべてが詰まった胸疼く青春×SF短編集。
アニメ化もされた大人気スポーツ小説『2.43 清陰高校男子バレー部』著者、デビュー20周年記念作!

病院から飛んできた青い風船に結ばれていた手紙によって、思いがけず始まった文通。そこから芽生える、淡い恋と切ない嘘の行方。「零れたブルースプリング」
全ての感覚を周囲に拡散してしまう特殊能力を持ったヒツギ。彼がボランティアとして連れてこられたのは、生まれつき、痛みや温度を感じられないイオリの屋敷だった。「ヒツギとイオリ」
誰かに「ウザい」と思われると、その場から強制的にテレポートしてしまう。中学2年生のナオは、望まない超能力に苦しんでいた。「flick out」
妻を失い、心を閉ざして生きる宮内の前に突然現れたソバージュヘアの不良少女。彼女は亡き妻の名を名乗る。「ハスキーボイスでまた呼んで」

上記4編収録。

【著者略歴】
壁井ユカコ(かべい・ゆかこ)
第9回電撃小説大賞<大賞>を受賞し、2003年『キーリ 死者たちは荒野に眠る』でデビュー。『K -Lost Small World-』『サマーサイダー』『代々木Lobe&Hateパーク』「五龍世界」シリーズ他、著書多数。高校バレーボール部を舞台にした大人気青春スポーツ小説『2.43 清陰高校男子バレー部』シリーズは既刊4作+スピンオフ短編集1作(『空への助走』)で完結。

【著者紹介】
壁井ユカコ : 沖縄出身の父と北海道出身の母をもつ信州育ち。学習院大学経済学部経営学科卒業。第9回電撃小説大賞“大賞”を受賞し、2003年『キーリ死者たちは荒野に眠る』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • みかん🍊

    2.43の壁井さんの短編集、病院から飛ばした風船から始まった文通相手は実は、痛覚を感じられない少年と自分の感覚が周りに伝わってしまう少年、誰かに拒否されると瞬間移動してしまう少年、そして亡くなった妻が中学生の時からタイムスリップしてきた、それぞれちょっとBLっぽかったり少しの超能力を持っていたりで苦しかったり、残酷だったり哀しい部分も多いが、最後の「ハスキーボイスでまた呼んで」が昨日流行語大賞になった「ふてほど」っぽくって面白かった、未来が変わってもこのままハッピイエンドになって欲しい。

  • さぜん

    「2.43」のド青春モノとは一線を画すかのような青春×SF短編集。「零れたブルースプリング」は風船に付けられた手紙を機に文通を始めた2人。互いに異性と思い込みほのかな恋心を抱く。まさに青春。「ヒツギとイオリ」は痛い場面が続くが、奇妙な友情が生まれてくる過程が面白い。「flick out」テレポート能力を持つ父と息子が共有する少し痛い思春期を描く。「ハスキーボイスでまた呼んで」はタイムリープもの。伏線回収もしっかりされて読み応えがあった。SF要素が入る事で世界観がグッと広がった感じ。面白かった。

  • papapapapal

    大人でも子どもでもない中学生たちを主人公にした4つの短編。うち3つはがっつりSF。文通相手への秘密と恋心、その後の物語を描いた『零れたブルースプリング』、ひと目惚れの相手が中学生の姿で現れるタイムリープ系の『ハスキーボイスでまた呼んで』、この2つは長編で読みたかった〜! どちらも「まだ終わらないで〜…」って願いたくなるほど余韻が凄い。切なさ、寂しさ、期待感、高揚感と懐かしさがたっぷり。そう、青春はいつだって不機嫌だったなぁ。

  • よっち

    切なくてまぶしく、残酷でもどかしい、思春期の全てが詰まった胸疼く青春×SF連作短編集。病院から飛んできた青い風船に結ばれていた手紙と思ってもみなかった初恋の結末。感覚を周囲に拡散してしまうヒツギと痛みや温度を感じられないイオリの出会い。嫌悪感を向けられるとその場から強制的にテレポートしてしまう中学2年生のナオ。妻を失い心を閉ざして生きる男の前に突然現れた不良少女時代の妻。不自由でままならない思いを抱える主人公たちが、ほろ苦い現実に直面しながらも、それをきっかけにまた一つ成長していく姿が印象的な物語でした。

  • 雪丸 風人

    最初の話は、思わぬ縁がつなげた入院中の小学6年生と中学3年生の文通。その微笑ましいのたうちまわりっぷりったら!ちょっとした秘密が時間とともに膨らんでいくさまに見事に引っ張り込まれましたよ。2話目で優しさ最強と知り、3話目では親子の情が刺さる刺さる。面白さは最終話がまさに神。ヤンキー女の荒々しい魅力と真面目男の底知れない愛情には、共感の針が振り切れるほど。二人の幸せを願い、その行く末をいつまでも味わっていたいとさえ思わせてくれましたよ。SFなんてあんまり好きじゃなかったのに。(対象年齢は13歳半以上かな?)

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