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インカ帝国探検記 ある文化の滅亡の歴史

増田義郎

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122038851
ISBN 10 : 4122038855
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2001
Japan

Content Description

高度な文明を築きつつ、スペインにあっけなく滅ぼされた太陽と黄金の帝国、インカ。厖大なスペイン語資料と実地踏査で、壮麗きわまる悲劇を躍動的に再構成する。増補版にあたって征服後の王朝に関する記事を追加。

目次 : 第1部 インカ帝国の発見(黄金帝国のうわさ/ 探検にのりだす/ 驚異の帝国)/ 第2部 征服者と黄金(征服者の道/ インカ皇帝の身代金/ 太陽の都クスコ/ 秘められた谷間)

【著者紹介】
増田義郎 : 1928年、東京に生まれる。1950年、東京大学文学部卒業。専攻は文化人類学、イベリア及びイベロアメリカ文化史。1959年からたびたびスペイン、中南米に滞在し、各国に多くの友人をもっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まーくん

    毎度のことながら、歴史を読むとヨーロッパ人の強欲さには辟易。それはさておき征服者ピサロは冷静さと強い忍耐力を備えていたらしい。何度か遠征を重ね、時には本国スペインに戻り準備やら根回しまでしている。クライマックスは1532年の運命の日、皇帝アタワルパが布陣するカハマルカでの会見、インカ数万の大軍とピサロの小部隊の対峙。皇帝の前に進み出たピサロ自身によりアタワルパは呆気なく生け捕りにされる。皇帝自身が神のインカは皇帝を捕えられると何もできなくなる。スペイン人の神キリストは決して捕縛されることはない。恐るべし。

  • belier

    再読。著者はピサロのことを「多くの歴史家は彼に残虐のレッテルを貼る。たしかにカハマルカでの彼は、冷酷無比だった」としながら、生き抜くための本能だったと擁護する。なるほど高度に文化が発展したインカ帝国を少人数で征服するのは、無慈悲でなければ無理だろう。しかし征服自体が間違いだと思う。解説の佐藤賢一は、ピサロらスペイン人は信仰に支えられてインカ征服を正しいと考えたとする。たしかに現代でも残虐な戦争を聖書で正当化する者がいる。インカのほうは最後の抵抗としてゲリラ戦を行った。これも同様のことを現代でもよく聞く。

  • まみお

    インカ帝国の崩壊から現代までの話。 ピサロがインカ帝国アタワルパ皇帝を捕えたのはあっけなかったが、そこからインカ帝国の崩壊まで40年かかっている。 誇り高い国民は、黄金を隠し、口を割らず、今でもその行方は謎。 現代は怠惰で無気力で油断のならないコソ泥にまでなっているのは、スペイン人の暴虐、独立後の白人の搾取によるものなのかも。

  • 義輝仮面

    【★★★☆☆】 インカ帝国の滅亡の過程をスペイン目線で描いており、それまでのイメージとは違う一面を知ることができた。インカってスペイン以外にも敵がいたのね。南米大陸内に。

  • yutaro13

    高度に洗練された文化を持ったインカ帝国が、野蛮なスペイン人にあっけなく滅ぼされた、というのが一般的なイメージでありそれ自体は間違っていない。本書ではピサロの行動を追うことで彼の意志の強さ、指揮官としての有能さをも指摘する。確かに、わずか160人あまりを率いて数万の兵を擁するインカ皇帝と対峙するには、尋常でない精神力が必要だろう。彼の征服がうまくいった要因については『銃・病原菌・鉄』第3章がよくまとまっている。解説で佐藤賢一が両者の信仰力の差について逆説的な指摘をしており興味深い。こちらも一読の価値あり。

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