Books

失われた時、盗まれた国

増田幸弘

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861828515
ISBN 10 : 4861828511
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

平成の30年間という時間は、中世ヨーロッパを揺るがし時代を大きく変えた「三〇年戦争」に匹敵する激動を、日本にもたらした。矛先を内に向けてコストダウンとリストラを執拗に繰り返し、社会や政治の問題をすべて自己責任に帰しているうちに分断が進み、経済大国はいつのまにか貧困大国になっていた。そんな平成という時代を解く鍵は、金融にあるのではないかとの思いに駆られ、いったい何があったのか、都市銀行・為替ブローカーを経て、FX会社を立ち上げた一人の金融マンの生きざまを追い、日本再起動の糸口を探した。

目次 : はじめに なんで日本は、こんなになってしまったんだろう?/ 第1章 ショウワ―1961〜1983/ 第2章 サイギン―1984〜1988/ 第3章 ブローカー―1988〜1998/ 第4章 ガイタメ―1998〜2005/ 第5章 ホンコン―2005〜2009/ あとがき ずっぽし

【著者紹介】
増田幸弘 : 1963年、東京生まれ。フリー編集者・記者。早稲田大学第一文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 旅するランナー

    金融マン(為替ブローカー)の視点から捉えた、日本経済·社会の迷走史。確かに「ジャパン·アズ·ナンバーワン」に記載された日本の強みのほんどがすっかり失われてしまった。グローバル化の名のもとに、何の戦略もなく、戦勝国の言われるがまま、国家の屋台骨を打ち砕き、弱っちい国になっちゃった。そして、とんだ埼玉。埼玉銀行や、所沢開発と西武の栄光と挫折も、一つのとんでもない象徴として描かれています。そして、その先に、現在行われているゼロ金利政策と投資促進策に警鐘を鳴らします。力作です。

  • よしたけ

    旧埼玉銀行を振出しに、為替ブローカーで名を馳せ、外貨.comの旗揚げメンバーとなった笹子氏モデルの実録小説。バブル時の就活-内定拘束に始まり、銀行でのジョブローテション、画一的な稟議作成への疑問からブローカーへの転身、システム普及に伴うブローカー衰退、リテールビジネス進出を狙った外貨.com創業、社内政治による失脚、外貨.comの株買収合戦、など同氏闘いの記録。詳細な金融史も記されており、金融激動の平成を学べる。終身雇用/大手日本企業が是とされた時代で、エネルギッシュは挑戦を重ねた同氏から学ぶことは多い。

  • たまご

    1961年、所沢に生まれた笹子少年が仕事の矛盾と時代の流れを読みながら銀行マン、為替ブローカー、ネットでFX(外為ドットコム)を立ち上げ、リストラし、リストラされ、香港の生活にたどり着くまでを昭和〜平成の世情、金融事情、所沢の変遷とあわせて語られます。バブル弾けてしばらくしたところが変換点だったのか。 笹子氏がとてもまともな人に見えますが、自身が語る事なので後ろ暗いことは隠しているのでしょう。この数年の香港情勢をどう過ごしているのか聞いてみたい。

  • Stevie G

    笹子さんは私より少し下のご年齢ですが、都市銀行、外為市場での経験は重なっています。ボイス・ボックスを通じて話したことがあるかもしれません。激動の時代を渡ってこられたようで、いま振り返ってどうだったのでしょう。細かいことはもう忘れられたかもしれませんね。大きな金融機関で、将来幹部に選ばれそうだという期待と手ごたえがない者が一旗揚げようとすれば、笹子さんのように、荒っぽく先の読めない生活に踏み出す以外はなかった時代でした。何もしないでずっとしがみついていた人の末路よりは、たいへんでしたが、楽しかったのでは?

  • ドンベイ

    同世代の小説。とても興味深い考察でした。そう言えば、そんなこともあったと思い出しました。もう少し切り込んで欲しいと思う箇所もありました。金融の世界はハードですな。オイラにはとても無理。数字が嫌いだから。平々凡々に小市民でいてよかったとしみじみ思ったりしました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items