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中世の貧民説経師と廻国芸人

塩見鮮一郎

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166608904
ISBN 10 : 4166608908
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2012
Japan

Content Description

説経節の名作『小栗判官』を題材に、餓鬼として甦り、土車で引かれる主人公の熊野への旅を改めて検証するとともに、貴族や高僧といった上流階級ではなく、庶民の目線から見た貧困、病、宗教、そして恋の道行き等の実態を描く。

目次 : 1章 六根片端の男(つちぐるまの吸引力/ 中世の小田原宿/ 貴種の来歴/ 復讐と鎮魂の系譜/ 奇想世界『をぐり』の成立)/ 2章 魅惑の倒錯(美人の特権神話/ 獣姦を特別視しない文化/ 道行の幻視/ 散所/ 陰陽師村・声聞師村)/ 3章 中世の恋(盲目杖に咎はなし/ 乙姫もつよし、小萩もけなげ/ 無謀な求婚/ なぜ人食い馬なのか/ 受難の放浪劇/ 人商人と中世奴隷制)/ 4章 よみがえりの夢(鏡の里の女たち/ 逢うも別れもの関/ 清水坂の雑踏/ 四天王寺の摩多羅神/ 熊野から、お急ぎあれ/ 復讐譚で物語誕生/ 不具と不治の普遍)

【著者紹介】
塩見鮮一郎 : 1938年、岡山市生まれ。岡山大学法文学部独文学科卒。河出書房新社編集部を経て、作家として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • もりやまたけよし

    小栗判官の説話節の話。しょっちゅう脱線して周辺知識の解説がはじまる。そのうち一体何の話だったっけと迷子になってしまいます。エッセイとして楽しめました。

  • 佐島楓

    ちょっと文章がわかりにくく、あとがきにある文献を参照しないといけない部分があるかもしれない。説教節というものはこの本で初めて知った。こういった形で現代に昔の悲惨さが伝わるのだなと思った。

  • Tomoichi

    文春新書で続いて来た著者の「貧民」シリーズですが、シリーズの中で一番つまらない内容で、中世の貧民について読みたいのであれば網野善彦を読んだ方がいい。買わなくてい一冊。

  • 1.3manen

    美男美女を求める深層心理 の節に目が留まる。美女の条件は現代の中学2,3年生(60頁)。江戸時代になると16,7歳の高校1,2年。要するに、人生50年というか短かったので、華の年代も若くなるのだろう。また、案山子は障害者の仕事 の節では、栄養失調で失明(110頁)とは相当な貧しさ。彼らが案山子の役割とは驚き。今はダミー像だから。人身売買もあったようである(167頁)。金沢にも宮の越という地名があるのも意外(169頁)。蝉丸は国道1号にそれらしい場所がある。いつも通過してしまうが。歴史的名所を時には観光で。

  • kawa

    著者の「江戸の貧民」が面白かったので手に取ったが、こちらは、説経節「小栗判官」を通じて貧民の姿が描かれ、中世の貧民各層の詳説を期待していた読み手としては肩すかし。昨日の横綱戦みたいな気分(笑い)。しかし、様々な説教師により語り継がれ変容してきたストーリーは、それはそれで面白く興味深かった。現代的な味付けをして、演劇・映像化しても良いかも。

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