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ISBN 10 : 4784515496
Content Description
2016年2月20日、著者は取材のため滞在したモスクワで連邦保安局(FSB、ソ連時代のKGBの後継機関)に拉致された。一体なにが起きたのか。スパイをつくるための罠が仕掛けられていたのだ。このFSBの手口を白日のもとに曝す。さらに、KGB出身のプーチンがいかにして国家権力を掌握し、それを維持してきたのか。プーチン政権を背後で支える治安機関と「秘密の富」を隠匿する盟友たちの実態を克明に暴く。本書をとおして、ロシアという国家の現状が赤裸々に解明され、「可死の神」としての主権国家の根本問題が論究される。
目次 : 第1章 「KGB」による脅し(なにが起きたのか/ 「KGB」による取り調べ/ さらばモスクワ)/ 第2章 ロシアという国家の現状(なにを取材したのか/ ロシア政府の苦境/ シリア空爆とロシアの軍事状況/ 治安維持機関としてのFSB/ インターネット規制の強化)/ 第3章 プーチンの正体(プーチンの仲間たち/ ゲンナジ・ティムチェンコ/ ローテンベルグ兄弟/ ユーリー・コヴァリチューク/ ニコライ・シャマロフ/ マフィア人脈とアレクサンドル・リトヴィシネンコ殺害/ オバマ米大統領の仲間たちと「腐敗」)/ 第4章 国家というリヴァイアサン(「国家」ってなに/ 「市場の失敗」と「政府の失敗」/ 「政府の失敗」の根本問題)/ 国家の奢りと焦り(人間の統治/ 「可死の神」としての主権国家)
【著者紹介】
塩原俊彦 : 高知大学大学院准教授。学術博士。元朝日新聞モスクワ特派員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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