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ISBN 10 : 4062902508
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「現代においてなほ朗朗誦すべき秀歌絶唱ありや」の問いに、まず先人の触れぬ秀作を挙げ、著名な作には独自解釈を試み、短歌と俳句を交互に配して批評・鑑賞を施した、名著。
目次 : 青服のかの髪長きいさなとり陸に來る日をみな隱せよ―與謝野寛/ 金鈍る三日月は霜かかるらし―渡邊水巴/ 山を見よ山に日は照る海を見よ海に日は照るいざ唇を君―若山牧水/ 昔男ありけりわれ等都鳥―富安風生/ わかき日は赤き胡椒の實のごとくかなしや雪にうづもれにけり―北原白秋/ 冬蜂の死にどころなく歩きけり―村上鬼城/ いざよひの月のかたちに輪乘りしていにける馬と人を忘れず―與謝野晶子/ おほつぶの寒卵おく襤縷の上―飯田蛇笏/ 電車とまるここは青山三丁目染屋の紺に雪降り消居り―齋藤茂吉/ 元旦や暗き空より風が吹く―青木月斗〔ほか〕
【著者紹介】
塚本邦雄 : 1920・8・7〜2005・6・9。歌人、評論家、小説家。滋賀県生まれ。歌誌「日本歌人」(前川佐美雄主宰)に入会。1951年、『水葬物語』で歌壇に登場。60年、岡井隆、寺山修司等と「極」を創刊。85年、歌誌「玲瓏」主宰。反リアリズムの前衛短歌の雄として精力的に活動。『日本人靈歌』で現代歌人協会賞、『詩歌變』で詩歌文学館賞、『不變律』で迢空賞、『黄金律』で斎藤茂吉短歌文学賞、『魔王』で現代短歌大賞を各々受賞。97年、勲四等旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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