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三人の二代目 下 上杉、毛利と宇喜多 講談社+α文庫

堺屋太一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062817257
ISBN 10 : 406281725X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2017
Japan

Content Description

全国38紙で連載された巨弾歴史小説、待望の文庫化!戦国の乱世に、偉大な先代の跡を継いで家長となった上杉景勝、毛利輝元、宇喜多秀家という「三人の二代目」は、天下布武を目指す織田信長の圧力にさらされながら、それぞれに生き残りを模索する。そして、本能寺の変勃発。彼らの決断は―。動乱の時代を生き抜く、したたかな知恵と勇気の物語。

【著者紹介】
堺屋太一 : 1935年大阪府生まれ。東京大学経済学部卒業後、通産省入省。通産省時代に日本万国博覧会を企画、開催に漕ぎつける。その後、沖縄国際海洋博覧会やサンシャイン計画を推進。1978年通産省を退官、執筆・講演活動に入る。1998年7月から2000年12月まで小渕内閣、森内閣において経済企画庁長官をつとめ、また、新千年紀記念行事推進室の担当大臣としてインターネット博覧会を推進する。その後、森内閣、小泉内閣では内閣特別顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • sayan

    賤ヶ岳の戦いをめぐって、二代目三者三様の苦悩が現れる。羽柴と柴田のどちらにつくか、息が詰まる展開で面白い。そこで著者は「人は、そのすべてで決断するわけではない。三回のうち二回は惑い悩むうちに周辺事態が進行、採り得る道が決まってしまう」と、さらっと書く。情報収集と情勢分析=小田原評定に終始し判断した気になる…。ある意味「タタール人の砂漠」の含意を彷彿させる。もし自分だったらと思うと冷汗がでる。「初代に忠実であり、家中を乱すまい」とする「空気感(著者は別の表現を用いるが)」に支配される恐ろしさが溢れる小説だ。

  • タカボー

    本能寺の変から徳川幕府誕生後の始末まで。五大老は関ヶ原で西軍についても大名として残った。なぜ唯一宇喜多だけ?って思ってた。関ヶ原の関わり方や、その後のことをちゃんと書いてくれるのがありがたい。今まで色んな本で何度も読んできた明智光秀の謀反のくだりで、やっぱり丹波と近江を取り上げて、敵地にある出雲と石見に変えたところが信長最大の失策だったかな。自分のことは我慢できても、部下の生活を守れないのは我慢できない。司馬遼太郎の「国盗り物語」や「関ヶ原」のスピンオフみたいな位置づけで、いい本だった。

  • yuya

    ついに下巻も読み終えました。それぞれ環境は違うけれど、自分の理想を求めて行動していく姿勢に心打たれるものがありました。登場人物が多すぎて、話もあちらこちらに展開させる嫌いがありましたが、普段はあまりスポットライトの当たることが少ない上杉景勝、毛利輝元、宇喜多秀家について、彼らの苦悩の一端が垣間見えて面白かったです。

  • wasabi

    山陰中央新報で読む。戦国を生き抜くにあたり、先代ほどの才覚なくして国盗りに至らぬ三人。才覚云々より、二代目の立場は難しい。先代が育て、忠誠を誓ってきた重臣たちは皆二代目より歳上で、なかなか統率をとりにくい。途中から、小説というより歴史書になってしまった。

  • Mark X Japan

    課題山積みの三人の二代目は、関ヶ原で不覚をとりました。その後の様々な困難に対しての取り組みや対処は、凡庸でない二代目の証明です。先代との比較や継承の難しさを知り、範は歴史にあり、を噛みしめました。☆:4.5

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