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カムイの世界 語り継がれるアイヌの心 とんぼの本

堀内みさ

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106022920
ISBN 10 : 4106022923
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

文字文化を持たなかったアイヌが、代々語り継いできた精神と伝統を、数年にわたるアイヌの人々との心の交流を経て、現代の語り部たちの「言葉」を丁寧に聞き取り、守り継がれてきた儀式や祭祀、聖地、そしてカムイが宿る北海道の壮大な風景を写真で紹介。今に生きるアイヌの魂を探す旅。

目次 : カムイ―神/ カムイノミ―祈り/ コタン―集落/ シンヌラッパ―先祖供養/ アシリチェプノミ―サケ迎え/ チプサンケ―舟下ろし/ ユカラ―叙事詩/ チャランケ―談判/ ケウタンケ―無念の声/ アイヌ―人間

【著者紹介】
堀内みさ : 東京女子大学日本文学科卒。1990年に北海道に移住し、クラシック音楽のジャンルなどで執筆活動を展開。2009年からは奈良にも拠点を置き、日本の伝統行事や音楽、文化などの取材、執筆も行う。現在は北海道と奈良の二拠点生活

堀内昭彦 : 写真家。兵庫県西宮市出身。書籍や雑誌のグラビア等で活動。1990年に東京から北海道へ移住。北海道の風景、ヨーロッパの風景、文化を中心に撮影。2009年から奈良との二拠点生活。日本の風景や文化、祈りをテーマに加える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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もし、心の世界遺産というものがあるなら、...

投稿日:2025/01/16 (木)

もし、心の世界遺産というものがあるなら、アイヌの人々は心の世界遺産に登録されるべき。なんでも物は分けあう、だまされてもだますな、大地はみんなのもの、誰の土地という観念がない等々…わたしたちからみれば忘れてしまったピュアな心を持ち、生きるアイヌ。そんな人たちを長年何代にもわたって苦しめてしまったことに心が痛んだ。どうかそのまま、美しい心を伝え続けてほしい

ojisan さん | 埼玉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • けんとまん1007

    アイヌという言葉。今の置かれた状況はそれとして、祖先を敬う、自然を敬い感謝する。ここを、自分たちは忘れていないだろうか?という問いかけとも感じた。

  • ワッピー

    現代も継承されているアイヌ民族としての文化・祭祀を紹介。すべてのものはカムイであり、人間だけが資源を独占していいわけではない。サケは重要な食料だが、「アイヌは豊漁を願わない。ただ上がってきてくれたことに感謝する」という言葉にはハッとします。神にささげるイナウやイクスパイの美しさをあらためて認識しました。とんぼの本シリーズの1冊だけに美しい写真満載ですが、39ページの三国峠からの展望写真は、かつて原生林に覆われていた十勝平野の面影を伝えてきます。「おっぱい山」の写真はちょっと感動。ワッピーも哺乳類だねぃ。

  • みや

    文字文化を持たないアイヌが語り継いできた伝統を、現在の語り部たちの言葉で聞き取った紀行文。カラー写真が多数あり、カムイノミやシンヌラッパなど儀式の写真と詳しい手順を見られたのは嬉しかった。明治32年の北海道旧土人保護法で、アイヌの伝統的な狩猟採集生活が「禁止」されたらしい。歌い踊ることを避け、伝統衣装を着ることに勇気が必要だった時代。アイヌの本を数冊読んできて、伝統を重んじる彼らのそんな生活を想像できない。イナウは棒にヒラヒラした何かを付けた物だと思っていたら、木を削って薄いカールにした物だと知って驚き。

  • あっきー

    ✴3 アイヌの人たちの文化や生き方が少し分かったような気がする良い本だった

  • もちもちかめ

    図書館にて。ゴールデンカムイの影響。昔、昭和の頃、こういうアイヌの人びとを馬鹿にする風潮があったような記憶がある気がする。うっすらうろ覚えだけど。そして、今、アイヌがいなくなり、その知恵も風前の灯だ。アイヌもしかりだが、昔の知恵が全く伝承されない。誰かが言ってたけど、お葬式や死後の儀式、法事でどう振る舞えばよいのか誰も知らなくて大変困ったとか。自分ちだって、お盆の送り火、もう実家でやらなくなってしまったし。おせちも作らないし。おせちといえばローストビーフだと思ってる、うちの息子たちは恐らく。

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