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愛と狂瀾のメリークリスマス 講談社現代新書

堀井憲一郎

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062884013
ISBN 10 : 4062884011
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2017
Japan

Content Description

キリスト教伝来500年史から読み解く極上の「日本史ミステリー」。

目次 : 火あぶりにされたサンタクロース/ なぜ12月25日になったのか/ 戦国日本のまじめなクリスマス/ 隠れた人と流された人の江戸クリスマス/ 明治新政府はキリスト教を許さない/ “他者の物珍しい祭り”だった明治前期/ クリスマス馬鹿騒ぎは1906年から始まった/ どんどん華やかになってゆく大正年間/ クリスマスイブを踊り抜く昭和初期/ 戦時下の日本人はクリスマスをどう過ごしたか/ 敗戦国日本は、狂瀾する/ 戦前の騒ぎを語らぬふしぎ/ 高度成長期の男たちは、家に帰っていった/ 1970年代、鎮まる男、跳ねる女/ 恋する男は「ロマンチック」を強いられる/ ロマンチック戦線から離脱する若者たち/ 日本とキリスト教はそれぞれを侵さない

【著者紹介】
堀井憲一郎 : 1958年生まれ。京都市出身のコラムニスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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思ってたより昔のほうがクリスマスって盛り...

投稿日:2021/04/11 (日)

思ってたより昔のほうがクリスマスって盛り上がっていたんだなーと。西洋文化を取り入れる際に何かわからないが楽しいお祭りというイメージで普及していったんでしょうね。この切り口は新鮮でした。

watatak さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    冒頭はディジョン大聖堂でのサンタクロースの火あぶりというセンセーショナルな始まり。これにレヴィ・ストロースの権威が付いている。全体のトーンはアカデミックなものではなく大いに主観的。もっとも、1549年のザビエルにはじまり、江戸期の禁教時代を経て近代にいたるまでのキリスト教受容史は、内面の問題を問わなければよく整理されている。また、本書で初めて知ったことも多い。例えば、昭和初期にすでに日本では狂瀾のクリスマスが演じられていたことなど。クリスマスは戦後のアメリカ文化の奔流に乗ってやってきたとばかり思っていた。

  • 青蓮

    読友さんの感想より。常々思っていた「なぜクリスマスは恋人と過ごすのか?」という疑問を抱いており、それへの回答が知りたくて読みました。本書では女性誌「an・an」「non・no」が仕掛けたロマンチック革命だと解説しています。そもそもクリスマスを祝う風習は(中身は現代とは全く違う姿ですが)キリスト教の宣教師が日本にやってきた時代から存在したらしい。日本におけるキリスト教の立ち位置や、なぜクリスマスだけが定着して宗教は根付かなかったのかを歴史的事実を踏まえて解りやすく解説していて大変勉強になりました。

  • おかむら

    日本のクリスマスをめぐる世相風俗史。これは面白かった! キリスト教と関係なくただ盛り上がって騒ぐ日の起源がなんと日露戦争に勝ったあたり(1906年)からだとは! 昭和初期の乱痴気騒ぎ、戦時下を挟んで戦後すぐにまた乱痴気騒ぎ、高度経済成長期のホームクリスマス、バブル期の恋人たちのクリスマス、最近のハロウィンに負けてる状況まで。戦前のクリスマスがカフェーやダンスホールでおじさんたちが大はしゃぎってのがビックリだ! あと大正天皇が亡くなったのが12月25日なので戦前は祭日だったとか!

  • もんらっしぇ

    本来キリスト教の祝祭日であるクリスマスに無縁の日本人が一体全体なぜこんなに大騒ぎをするのか?という疑問がずーっと自分の中にありました…余計なお世話かもしれませんけどw 結局クリスマスの過剰な祝祭化は「資本主義の本質的な問題」ですね。アメリカ的なそしてとても日本的でもあるクリスマスは遅れてきた資本主義国ならではの祝祭。中世的権威を無視しそれが世界中で受け入れられその象徴がサンタクロースの存在ではないかと。結局資本主義国であるかぎりは宗教とは関係なくこれからもクリスマスを祝わなければならないのでしょうね…

  • たこやき

    毎年、日本で大騒ぎをするクリスマス。しかし、日本でその意味を知っている人は少ない。なぜ、日本とクリスマスの関係性について、歴史を紐解いた書。そもそも、キリスト教以前から、この時期に祭があり、それと結びついたのではないか? という前史。また明治維新後、なし崩しにキリスト教が入る中での様子は興味深かった。当初、キリスト教が入ったとき、帝国ホテルで行われたパーティ。そのイベントでは、講談師や落語家が……って(笑) ただ、近年の男女のイベントになったところ、そして、キリスト教を日本に入れないため、はちょっと強引。

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