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ISBN 10 : 4788516780
Content Description
男たちを獣に変える女、寸断された兵士の死体、国家を蝕む伝染病―フロイトの論を手がかりに、日露戦前・戦後の文学空間に取り憑く「不気味なもの」をたどりつつ、国民化の抑圧と民衆の抵抗の力学を鮮やかに剔抉する。国民国家論更新の試み。
目次 : 第1部 日露戦争と不気味なもの(国民の分身像―泉鏡花「高野聖」における不気味なもの/ 日露戦争と不気味なもの―櫻井忠温『肉弾』/ “銃後”の戦争表象―夏目漱石「趣味の遺伝」/ 性差別に祟る亡霊―泉鏡花「沼夫人」/ 近代国家と殉死―乃木希典の「忠君」と武士道/ メランコリーを生成する「心臓」―夏目漱石『心』における殉死の問題/ 検閲のドラマ、ドラマの検閲―芥川龍之介「将軍」における「秩序紊乱」と「風俗壊乱」)/ 第2部 “大逆”事件と不気味なもの(社会主義という「伝染病」―山県有朋「社会破壊主義論」と大逆事件/ 「逆徒」の遡及的形成―大逆事件と平出修/ 神話の「抹殺」、歴史の「怪物」―『基督抹殺論』と「かのやうに」における近代史学/ 動物のアナキズム―大杉栄の「生の哲学」と芥川龍之介「羅生門」)
【著者紹介】
堀井一摩 : 1977年、新潟県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻助教。津田塾大学、法政大学非常勤講師。専門は、日本近代文学、批評理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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HANA
読了日:2021/03/17
mstr_kk
読了日:2020/09/26
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