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のすたるじあ 創元推理文庫

城昌幸

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488499136
ISBN 10 : 4488499139
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan

Content Description

星新一をして「珠玉の掌篇を味わった」と讃した、詩人にして探偵作家・城昌幸の掌篇傑作選全二巻。本巻では、中世の錬金術士の秘薬をめぐる奇譚「復活の霊液」、見知らぬ島の港町で名も知れぬ誰かに成り代わって暮らす「郷愁」など、逝去直前に刊行された選集『のすたるじあ』全篇を星新一の解説を含め完全収録のうえ、酒場の主人が語る或る常連客の数奇な人生「面白い話」、奇妙なドッペルゲンガー譚「うら表」など、書籍初収録を含む掌篇を多数併録。

【著者紹介】
城昌幸 : 1904年東京府生まれ。23年、詩人として日夏耿之介と西條八十の門を潜る。石川道雄、矢野目源一らと興した同人雑誌“東邦芸術”に城左門名義で詩を発表、30年に第一詩集『近世無頼』を刊行する。25年に城昌幸名義で「秘密結社脱走人に絡る話」を“探偵文芸”に寄稿、探偵作家として“新青年”を中心に怪奇・幻想の味わいをもつ掌篇小説を発表する。ショートショートの先駆者としても名高く、戦後は“宝石”の創刊に携わり、のちに宝石社の社長となる。76年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kotaro Nagai

    大正14年〜昭和43年の作品32編を収録。うち14編は昭和51年刊行の短編集「のすたるじあ」を星新一解説を含め収録。先に読んだ対をなす短編集「みすてりい」よりこちらの作品の方が好みでした。「郷愁」「エルドラドオ」とか、戦前の「新青年」あたりに掲載された作品「三行広告」「吸血鬼」など好きですね。「うら表」はポーのウィリアム・ウィルソンが元ネタでしょう。割と長めの「復活の霊液」も面白い

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    『みすてりい』に続き、こちらも不思議な物語が連なる。戦前からこんな不思議な話を書いていたのか、とちょっと驚くが、戦前のほうが不思議な話が受け入れられやすかったのかもしれない、とも思う。死んだ者が姿を現す話も多いが、その現れ方に日本っぽいウェットな思いが乗っている。 人間の強欲さや愚かさを笑うものもあれば、こんな高潔な人間がいたのかという話もあり、人間はひとくくりにできないものだな、としみじみ。認知の歪みで起こらなくてもいい事件が起こってしまう話は切ない。

  • ふるい

    読んでいて「郷愁」の主人公のように思わず「帰りたい!」と叫びたくなるような、集合的無意識にあるノスタルジーが喚起される掌編集。特に「エルドラドオ」の絵葉書のくだりがジンとくる。「書狂」はもしかしたら自分も将来こうなるかも?な発狂の仕方が怖い。読書家の皆さん気をつけて。「神ぞ知食す」は、冬の雨の日の珈琲店に居る描写がお洒落で印象に残った。

  • 妖湖

    図書館リクエスト本。初読みの作家。1925〜1964年の作品なので、文章・文体はさすがにちょっと古い感じがしますが、味わい深い作品集でした。「のすたるじあ」と言う題名がぴったりです。

  • むすび

    『吸血鬼文学名作選』から気になりだしたところにちょうど出てくれた。色とりどりの小品をたくさん収めた短編集。騙し絵のようだったり、モーリス・ルヴェルを連想させるような苦味だったり、既存のジャンルに新しい光を投げるような趣があったり、1作ごとに異なる味わいがある。ある人物の語りを別の人物が遠回しに枠物語化するような展開が印象的。前のめりになっていたところにいきなり地面が消えたような頼りなさと微妙な恐怖を覚える。 「光彩ある絶望」「エルドラドオ」「郷愁」「死人に口なし」「夢見る」「はかなさ」が好き。

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