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地下鉄サリン事件はなぜ防げなかったのか--元警察庁刑事局長 30年後の証言

垣見隆

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022520319
ISBN 10 : 4022520310
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2025
Japan

Content Description

死者14人、負傷者6000人以上にも上った未曾有のテロ「地下鉄サリン事件」が起きてから30年が経つ。警察は前年に起きた「松本サリン事件」からオウムとサリンの関係をつかんでいたにもかかわらず、なぜテロを防ぐことができなかったのか。オウム捜査の最高責任者だった警察庁刑事局長が、「松本サリン事件」「地下鉄サリン事件」「警察庁長官狙撃事件」など一連の事件について当時の資料やメモをもとに初めて証言。捜査の全内幕を語る。

目次 : 第1章 松本サリン事件 1994年6月〜10月/ 第2章 対オウム作戦の立案 1994年9月末〜12月/ 第3章 事件の続発と態勢構築 1995年1月〜3月/ 第4章 地下鉄サリン事件 1995年3月20・21日/ 第5章 教団拠点の大捜索 1995年3月22日〜3月中/ 第6章 國松長官狙撃事件 1995年3月30日〜5月/ 第7章 麻原逮捕およびその後 1995年5月〜96年8月/ 第8章 オウム事件全体の評価(1)―なぜ早期に捜索できなかったのか/ 第9章 オウム事件全体の評価(2)―30年後に振り返る

【著者紹介】
垣見隆 : 1942(昭和17)年12月、静岡県浜松市生まれ。1965年、東京大学法学部卒業後、警察庁入庁。警視庁神田警察署長、福井県警察本部長、警察庁刑事局長、警察大学校長などを経て、1996(平成8)年、警察庁退職。1999年、弁護士登録。現在、第一東京弁護士会所属弁護士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    オウム事件関係の本を読んでいくと信じ難いほど警察の捜査が鈍く後手に回る状況が目立つが、その理由の一端が本書で見えた。刑事警察のトップたる垣見氏は平時の能臣であり、乱世に対応できる器ではなかった。組織運営や事務処理能力のある高級官僚だが、大量殺人を厭わないテロ組織を相手に危機意識を抱く勘所がないのだ。常に法律や警察の内規に従って動き、権限の及ばない横浜での坂本弁護士一家事件を事実上放置し、オウムが警察組織に浸透している可能性を考えてもみなかった。あの時、彼が警察庁刑事局長だったのは日本の不運だと断言できる。

  • さつき

    地下鉄サリン事件から30年とのことで、色々な媒体で目にすることが多く、改めて振り返ってみたくなりました。当時は子どもだったし、時系列などの記憶もあやふやで知らないことがたくさんありました。警察内部での対立が様々な場面であったであろうことが衝撃的です。

  • 警察組織の相関図が理解できず、組織が大きいがあまりに、初動が遅れたこと。また警察各組織の利害関係が見え隠れし、協力関係を素早く築くことができなかったようにみえた。また警察内に信者がいたこと。オウムは警察の想像以上に強大な敵だったのだろう。簡単に言ってるが、大事件と対峙する難しさは想像を絶する。30年が経ったのか。なんとなくしか記憶がないが、テレビ観た薄気味悪さは幼いながらも印象に残っている。時が経つと風化する。ただ繰り返してはならない。

  • どら猫さとっち

    地下鉄サリン事件から、ちょうど30年後の今。元警視庁刑事局長が語る、なぜ起きてしまったか、そしてなぜ防げなかったのか。オウム真理教が起こした大事件は、今も平成史に大きな爪痕を残している。その前の松本サリン事件、サリン事件後に起きた警視庁長官襲撃事件。その事件も語り、30年という年月を超えて警告するメッセージ。このような事件は二度と起きて欲しくないけど、またそれを上回るような事件も起きないとは限らない。

  • 緋莢

    1995年の地下鉄サリン事件を中心としたオウム真理教が起こした数々の事件。その当時の警察の責任者であるの警察庁刑事局長・垣見隆への聞き取り(対面、オンライン、文書やメール等による質疑応答)をもとにした本。坂本弁護士事件や松本サリン事件について、オウムの関与が疑われる情報が出ながらも積極的に動かなかったというのが、結局は地下鉄サリン事件発生になってしまう…事後諸葛亮的な事は言いたくありませんが(続く

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