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妻を看取る日 国立がんセンター名誉総長の喪失と再生の記録 新潮文庫

垣添忠生

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101362410
ISBN 10 : 4101362416
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

駆け落ちまでした恋女房と40年、やっとのんびりできると思った定年間近。リンゴの種ほどの影が妻を襲う。がんは猛烈な勢いで命を奪っていった。がんの専門医でありながら最愛の人を救えなかった無力感と喪失感―著者は酒に溺れ、うつ状態に陥り、ついには自死まで考えるようになる。その絶望の淵から医師はいかにして立ち直ったのか、心の軌跡を赤裸々に綴った慟哭と再生の体験記。

目次 : 第1章 妻との出会い(半分になったりんご/ 大阪の野生児 ほか)/ 第2章 駆け落ち(傘一本の家出/ 祝福されない結婚 ほか)/ 第3章 妻の病(六ミリほどの小さな影/ 虫の知らせ ほか)/ 第4章 妻との対話(酒浸りの日々/ 三ヶ月の地獄 ほか)

【著者紹介】
垣添忠生 : 1941(昭和16)年生れ。’67年東京大学医学部卒業。都立豊島病院、東大医学部泌尿器科助手などを経て’75年から国立がんセンター病院に勤務。同センター手術部長、病院長、中央病院長などを務め、2002(平成14)年総長に就任。’07年に退職し名誉総長となる。財団法人日本対がん協会会長、財団法人がん研究振興財団理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • たまきら

    読み友さんの感想を読んで。先日細胞学者で歌人の永田和宏氏の妻の回想録「歌に私は泣くだらう」を手に取ったところだが、この方の日々にもまた、穏やかでありながら深い愛を感じられた。医師らしく自分の辛い感情を丁寧に見つめ、同じ思いをする人々のための研究発表のようにまとめてあることに敬意を覚える。学ばせてもらえる人も多いと思う。…中高生時代の友人である嵐山光三郎さんの後書きにくすりとさせられたー友人って、やっぱりありがたいものだなあ…。

  • masa

    国立がんセンター総長まで務めた著者が、連れ添った愛妻をがんで亡くしたことはさぞや無念であったろう。いい意味で世間知らずな医師であるが故の純粋な愛情表現に満ちている。先立たれた虚無感に自死まで考えた著者の心情を自分に置換てみても全く耐えられる自信がない。自宅で最期を過ごした4日間は悲しくも満ち足りた時間であったろうと思う。16084

  • けぴ

    東大医学部卒で国立がんセンター総長の垣添さんの手記。難しい堅い話ではなく、肺がんの進行とともに衰えゆく妻を献身的に支える姿が嫌味なく描かれたいます。中高の同級生である嵐山光三郎さんの解説も親密さが伝わり良い読後感であった。

  • あんPAPA

    城山三郎氏の「そうか、もう君はいないのか」では、妻に先立たれた男はかくも情けない存在なのか?と衝撃を受けたものだった。しかし本作でも、同様に自死一歩手前のどん底まで落ち込んだという事であった。ただ流石に国立がんセンター総長まで務めた医師だけあって、そこから1年で何とか健康な生活を取り戻された様である。その回生プロセスを明快な自己分析と明瞭な表現で記録されている。見習いたいものであるが、同じような境遇は避けたい。関白宣言では無いが、妻に「俺より先に逝ってはいけない!」と念を押しておこう。

  • よぶ

    国立がんセンター名誉総長の著者が奥様をガンで亡くされた。衰えていく奥さんを献身的に支える著者、一人でも暮らしていけるように家の片付けをする奥さん。良い夫婦を読むことが出来ました。立ち直り方や、立ち直り始める期間は人それぞれ…誰もが経験する可能性があることだろう。『喪失と再生』良い本が読めました!

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