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日中外交秘録 垂秀夫駐中国大使の闘い

垂秀夫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163919874
ISBN 10 : 4163919872
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

中国共産党・政府内に裏人脈を張り巡らせ、機密情報を誰よりも早く入手し、理不尽な恫喝にもけっして屈しない―異能の外交官「秘話満載」の外交秘録!令和7年 文藝春秋読者賞受賞。

目次 : 「中国が最も恐れる男」と呼ばれて/ 習近平時代を読み解く「三つの視座」/ 幻滅と端牌の若手時代/ 情報と人脈―「裏チャンネル」に真髄がある/ 香港・台湾〜もう一つの中国問題/ 「戦略的互恵関係」の誕生〜日中関係の再構築/ 尖閣危機―民主党政権下での葛藤/ 「戦略的臥薪嘗胆」というアプローチ―習近平体制過渡期の尖閣危機/ 民主化支援〜中国の将来を考える/ 対中外交「大物政治家」たちの秘話/ 「台湾有事」本当の意味/ 駐中国大使、かく闘えり/ 歴史に恥じない外交を

【著者紹介】
垂秀夫 : 1961年大阪府生まれ。大阪府立天王寺高校、京都大学法学部卒業。1985年、外務省に入省。中国語研修組(チャイナスクール)として、一貫して中国・台湾に関わってきた。在中国日本大使館書記官、在香港日本総領事館領事、財団法人交流協会台北事務所総務部長、アジア大洋州局中国・モンゴル課長、在中国日本国大使館公使、大臣官房総務課長、外務省領事局長、外務省大臣官房長などを歴任。独自の人脈からもたらされる極秘情報は、その正確性と速報性で一頭地を抜き、「垂情報」として高い評価を受けてきた。同時に、中国の恫喝に屈しない姿勢から「中国共産党が最も恐れる男」とも呼ばれた。2006年には日中戦略的互恵関係の構想を発案。2020年より駐中国日本国特命全権大使(第16代)に就任し、2023年12月退官。現在、立命館大学教授

城山英巳 : 1969年、三重県生まれ。93年に慶應義塾大学文学部卒業後、時事通信社入社。北京特派員を2回務め、中国現地取材は計10年に及ぶ。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了、博士(社会科学)。2020年10月から北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院教授。専門は現代中国研究、日中関係史、中国メディア論。『中国共産党「天皇工作」秘録』(文春新書)でアジア太平洋賞特別賞(2010年)。戦後日中関係史の調査報道などでボーン・上田記念国際記者賞(2013年度)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まーくん

    2023年、駐中国大使を最後に退官した垂水秀夫氏の回顧録。本省で中国課長や官房長を務めた他、台湾・香港勤務も経験。何かと中国に対し弱腰との批判・中傷もあるチャイナスクール(中国語研修組)出身だが若い頃から人脈を拡げることに努力、摩擦を恐れず中国側と対峙。強い使命感を持ち中国関係一筋の外交官人生を送られたようで、本書には日中間の生々しくも興味深いエピソードが綴られている。著者は現習近平体制を見るために、三つの視座を挙げている。@中国共産党統治の正統性 毛沢東は抗日戦勝利を。ケ小平(とそれ以降)は⇒

  • くものすけ

    日中外交の熾烈な実情を知り得ることが出来た。精確な情報取得の為に日夜中国側のキーパーソンと会食(年間200回)を重ねた記述にはびっくり仰天、商社マンも脱帽ものです。TV、新聞で報道される表の「外交」を見ているだけでは決して知る事の出来ない裏舞台、外交官の苦労などかなり参考になった。対中外交に対して誤解していた部分もあったが、本書を読むことで正しく理解出来るようになった。

  • coldsurgeon

    長い間の外務省勤務後に在中大使として活躍した著者による日中外交史である。興味深く、面白かった。主張すべきは主張し、しかし決して反中や嫌中で物事を判断してはいけないと自戒してきた人だった。日本の国益を至上命令とし、中国におもねることはなく、中国の評価すべきところは評価し、真の対中理解を目指そうとしてしていた事績でいっぱいだ。「台湾有事は日本有事」という問題の本質を、わかるように解説してある。中国に関して、一部の共産党幹部と大多数の中国人民を、分けて考える必要があるのだろう。空海の頃からの日中の交流を想う。

  • Cana.t.kazu

     チャイナスクールへの誤解が大きかったのかなと思えたのが収穫でした。 何しおう中国の外交部などとのやりとりには緊迫感がありました。 同時にこういう交渉のノウハウが継続されているのかが不安にもなりました。 ある程度自己の利益を顧みない人やチームの存在がどのような分野でも重要なのだと改めて感じました。

  • つわぶき

    外務省入省以来、一貫して中国・台湾に関わり、「中国が最も恐れる男」とされた垂秀夫元駐中国日本大使の回想録。まず、中国は習近平時代になって社会は「経済発展最優先」から「国家安全最優先」に変化し、歴史を踏まえて現下体制を観る視座として重要なのは中国共産党の正統性、一党支配から一人支配への転換及び最優先事項の変化(総体的国家安全観)であるとする。習近平時代の社会はある日突然そうなったのではなく、それまでの経済的、社会的推移が存在するのであり、ややもすれば個別事象ばかりに囚われがちな(続く)

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