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激甚気象はなぜ起こる 新潮選書

坪木和久

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106038563
ISBN 10 : 4106038560
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan

Content Description

豪雨、竜巻、猛暑、豪雪。日本はここ数年「これまで経験したことのない」災害に見舞われている。列島の「空」で何が起きているのか?  


【著者紹介】
坪木和久 : 1962年兵庫県生まれ。気象学者。名古屋大学宇宙地球環境研究所教授。北海道大学理学部卒。北海道大学理学研究科、日本学術振興会特別研究員(北海道大学低温科学研究所)、東京大学海洋研究所助手、名古屋大学大気水圏科学研究所助教授、名古屋大学地球水循環研究センター助教授、准教授を経て現在にいたる。2017年、日本人として初めて、航空機によるスーパー台風の直接観測に成功した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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この本の読者が知りたいのは、主に地球温暖...

投稿日:2021/06/16 (水)

この本の読者が知りたいのは、主に地球温暖化が最近の天候にどう影響しているのかというところだと思うんだけれど、どうも肝心のその部分が短くかつ曖昧な感じ。状況証拠としては温暖化があるから気象もおかしいみたいな……。気象に確実に異変があるという事実はきちんと書かれているんだけれど。

kam さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • パトラッシュ

    酷暑や豪雨、豪雪などの天災は忘れた頃ではなく、毎年必ずやってくる。うんざりしたり痛い目に遭いそうになると、一般人は天を呪うか避難準備をするくらいしかできない。しかし異常気象が頻発する理由を理解しているか否かで、災害への対応や心構えは違ってくる。気象学者が高校の地学の教科書レベルから解説してくれる本書は、複雑怪奇な異常気象の発生メカニズムを知る上で役立つ。地球は好き勝手に動く生き物であり、その薄い皮膚の上にしがみついている人類は小さな努力を重ねるしかないのだ。何よりの努力は著者の言う通り「記憶する」だろう。

  • まーくん

    渋い題名にふさわしい?充実の書。サラリと読み流すことはできない。気象学の基本からスパコンによる台風の雲解像モデルまで丁寧に説明。大気の運動方程式が一本、”見本”として掲げられるも、他に数式なし。ラプラスの決定論的世界を具現化しようとした数値予報の歴史が興味深い。流体(大気)の表現には二つの方法があるという。大気中に有限個の空気塊を考え、その変化を追っていく方法と、有限個の観測点を空間に配置、ある時刻の状態を知り、その後を予測する方法。現代の数値予報は後者。方丈記「行く河の流れは絶えずして…」の世界だとか。

  • 壱萬弐仟縁

    寺田寅彦先生の「天災と国防」は重要な随筆である(22頁)。高緯度ほど地球温暖化の影響が顕著となる(31頁)。ジョンダリという3年前の東から西へ、日本に上陸した台風は、寒冷渦と呼ばれる反時計回りの流れ(48頁)。危険。太平洋側が。日本は中緯度帯で暖気と寒気がせめぎ合い、激しい変動帯(60頁)。そして、豪雨の線状降水帯の説明(157頁)。詳細は194頁からにある。クラウドクラスターということばは覚えておきたい。

  • Mark

    興味深い内容で、大学院レベルの内容もあり、難解ではありますが、気象現象の複雑さを印象付けられました。 気象を解析するための要素は、気体である大気、液体である海水、そして、個体である地表(地形)がすべてかかわります。さらに地球の自転なども絡み合って、全容を理論的に理解するのは無理です。 理論構築のため測定が必要ですが、観測点不足や、技術的に困難なものもあり、進歩はしているものの、予測の精度には限界があるとのこと。例えば、大気中に含まれている水蒸気の量が重要にもかかわらず、正確な測定が困難なのだそうです。

  • 雲をみるひと

    集中豪雨、大雪、洪水、夏季の異常高温といった激甚気象災害を主に取り上げた気象解説所。選書でありながら専門的過ぎず、分かりやすさ、読み易さが意識されていると感じた。気象ジャンルの中では、内容、読み応えを考えれば上位を占める良本だと思う。

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