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戦後日本の傷跡

坪井秀人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784653045175
ISBN 10 : 4653045178
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

傷跡―いまだ終わらない、完結しない過去、癒しがたく忘却することのできない経験が現在に息づく、現在進行形の語りによってしか語ることの出来ない、過去の時間と現在の時間が交錯する場所。戦争経験の傷跡を生き続けたアジアと日本の戦後社会を考察した24本の論考を収録。

目次 : 序論 身体としての戦後日本そしてその傷跡/ 第1部 戦争の傷跡とアジアの中の戦後(傷痍軍人の語る「傷跡」―直井潔の作品とケアの様相をめぐって/ 生者を傷つける死者との回路―川端康成『虹いくたび』 ほか)/ 第2部 傷の記憶と表象(脚本家水木洋子と戦後社会派映画再考/ 母の死とオリンピック―古田幸『おかあさんのばか』のメディア展開をめぐって ほか)/ 第3部 戦後民主主義―運動と傷跡(中野重治「雨の降る品川駅」の同時代史/ “カスバ”とよばれた街―一九六〇年代の雑誌メディアにおける“釜ケ崎”の表象 ほか)/ 第4部 ジェンダー、生政治と傷跡(傷を重ねる―森崎和江の聞き書きにみる語り/沈黙/無言/ 森崎和江『からゆきさん』―傷跡のインターセクショナリティ ほか)

【著者紹介】
坪井秀人 : 国際日本文化研究センター教授、総合研究大学院大学教授(日本近代文学・文化史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • uehara

    宇野田〜坪井氏あたりの日文研での研究会報告集(関連するものとしては『対抗文化史ー冷戦期日本の表現と運動』を読んでいた)。日本の戦後を時間的(1点のみに固定化するのでなく)・空間的(一国主義でなく)に開いていくもの。頁数で短いものたくさんあり読みやすい。自分の関心では最近歴史記述について考えるところあり、松谷みよ子による戦争記憶を民話する方法について扱ったもの、森崎和江の聞き書きに注目したものがとくに学ぶことあり。また、遠藤周作『イエスの生涯』を同時代の文脈で捉え返したものもなるほどと。

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