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近代日本を見る眼(仮)同盟と格差 講談社現代新書

坂野潤治

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065117293
ISBN 10 : 4065117291
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近代の外交と内政から日本の進むべき道を問い直す。「日英同盟」か「日中親善」か「地租減税」か「格差是正」か―日本近代史の碩学が描く見取図。現代日本を考えるためのヒントを歴史に学ぶ明治維新150年に必読の一冊。

目次 : はじめに 近代日本の対立軸/ 第1章 「日英同盟」か「日中親善」か(「欧化主義」と「日本主義」/ 中国の「分割」か「保全」か/ 「日英同盟」の後退と「日中親善」の登場/ 日英の再接近と「日中親善」の終焉 ほか)/ 第2章 「民力休養」か「格差是正」か(「民力休養」論の登場/ 「民力休養」の弱味、「政費節減」の強味/ 大衆課税か地主課税か/ 地主も細民も軍拡負担を ほか)

【著者紹介】
坂野潤治 : 1937年神奈川県生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学社会科学研究所教授、千葉大学法経学部教授を経て、東京大学名誉教授。専攻は日本近代政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • skunk_c

    昭和もデモクラシーの時代であり、そのあり方の中にファッショ化の危うさがあったことを指摘してきた著者が、日清戦争から日中戦争の外交を日英同盟vs日中親善、内政を民力休養vs格差是正の対立軸で、現代を視野に入れて整理する。外交については「相手」のあるもので、今も昔もその相手に対する洞察力の欠如が問題な気がする。一方内政について、従来の富国強兵=軍国主義vs民力休養ではなく、制限選挙の下の民党が社会上層部の党で、底辺を殆ど省みていないのは当然としても、妙に現代に通じる面が多いところに現代政治の本質があるのでは。

  • 紫の煙

    最近歴史に関連する読書は、昭和20年までの近代ものが多い気がする。明治維新以降は、富国強兵の掛け声のもと、世界の帝国主義の流れに乗って、大陸、南洋に進出していったという教科書的知識しか無い。その時代にも外交は同盟の問題、内政は格差是正を求める社会民主主義的な政党が存在した。何より、これが自分の祖父母の時代であった事は、子供達に伝えたい。

  • バルジ

    近代日本の外交・内政を大きな見取り図として概論的にまとめた一冊。相変わらず「自由党右派」や民政党を「リベラル」など定義があやふやなまま論を進める著者のクセが全開だが、概論的には面白い。しかし特に内政を論じた部は、結局民力休養なのか、格差是正なのかという軸が無くなり、後者のみ重点的に論じられているのは、ややバランスを失している。現代政治と共通する課題も多いが、そもそも社会政策と外交政策という国家の存立に不可欠な要素なので、共通性も何も当然だろうと感じてしまう。

  • どみとる

    明治維新後の日本が抱える政治・経済的対立状況を、外政では「日英同盟」vs「日中親善」、内政では「民力休養」vs「格差是正」という切り口で検討した本。どちらも戦前までの問題ではなく現在にも共通な対立項だという(もちろん日英同盟は日米同盟へ置換する必要がある)。後者について、選挙権を持つ地主の地租軽減要求を飲むと、小作農も負担する「戸数割」等で財源を賄う必要があり結果として格差が拡大するという解説が為になった。全体的に新書の域を越えたハイレベルな内容のため、基本的な知識を備えた上で再読が必要と感じた。

  • 後ろのお兄さん

    1人昭和史祭実施中。 格差是正問題、二国間同盟の問題、内政と外交、とても1世紀近く前の戦前の話とは思えず、今も同じところをウロウロしてんじゃん…というのが感想。日本の戦前リベラルは格差問題に冷淡だった、というのが最も印象的な話。

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