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ISBN 10 : 4326102713
Content Description
日清・日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争から太平洋戦争へと、海外拡張する近代日本において、科学技術は「帝国の道具(ツール・オブ・エンパイア)」であり、拡張を支えるイデオロギーであった。異民族支配や文化接触、地域調査や資源探査、「帝国」内の知的交流…「帝国日本」で科学技術がもった意味と役割の諸相を描き、科学思想史の新たな地平を拓く。
目次 : 序章 「帝国日本の科学思想史」の来歴と視角/ 第1章 戦う帝国の科学論―日本精神と科学の接合/ 第2章 帝国日本と台湾・朝鮮における植民地歴史学/ 第3章 帝国のローカル・サイエンティスト―気象学者・中村精男、小笠原和夫、藤原咲平/ 第4章 植民地朝鮮の新旧暦書をめぐる相克―民衆時間に対する帝国権力の介入/ 第5章 植民地朝鮮における温泉調査―知のヒエラルキーをめぐって/ 第6章 帝国を船がゆく―南洋群島調査の科学思想史/ 第7章 米国施政下琉球の結核制圧事業―BCGをめぐる「同化と異化のはざまで」/ 第8章 トラクター・ルイセンコ・イタイイタイ病―吉岡金市による諸科学の統一
【著者紹介】
坂野徹 : 1961年生。東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学、博士(学術)。現在、日本大学経済学部教授。専門は科学史、フィールドワーク史
塚原東吾 : 1961年生。東京学芸大学修士課程(化学)修了。ライデン大学医学部博士Ph.D.(医学)。現在、神戸大学大学院国際文化学研究科教授。専門は科学史、STS(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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