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場の量子論(Ii)ファインマン・グラフとくりこみを中心にして 量子力学選書

坂本眞人

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784785325121
ISBN 10 : 4785325127
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2020
Japan

Content Description

好評既刊『場の量子論−不変性と自由場を中心にして−』(ISBN 978-4-7853-2511-4)の続刊として、本書ではファインマン・グラフを駆使しつつ、場の量子論において相互作用をどのように取り扱うかをできる限りわかり易く説明し、くりこみなどの理論的枠組みを理解してもらうよう努めた。
 論理の飛躍をなくして、議論の流れを一歩一歩着実に追えるよう、他書では省かれているようなことがらにも紙面を割き、特に、すべての式を読者が確実に導けるよう導出過程を省略することなく丁寧に解説した。さらに重要な式に対してはその物理的な意味を詳しく述べた。

【主要目次】
1.場の量子論への招待 −自然法則を記述する基本言語− 2.散乱行列と漸近場 3.スペクトル表示 4.散乱行列の一般的性質とLSZ簡約公式 5.散乱断面積 6.ガウス積分とフレネル積分 7.経路積分 −量子力学− 8.経路積分 −場の量子論− 9.摂動論におけるウィックの定理 10.摂動計算とファインマン・グラフ 11.ファインマン則 12.生成汎関数と連結グリーン関数 13.有効作用と有効ポテンシャル 14.対称性の自発的破れ 15.対称性の自発的破れから見た標準模型 16.くりこみ 17.裸の量とくりこまれた量 18.くりこみ条件 19.1 ループのくりこみ 20.2 ループのくりこみ 21.正則化 22.くりこみ可能性

【著者紹介】
坂本眞人 : 1985年3月九州大学大学院理学研究科博士後期課程修了及び理学博士の学位取得。4月日本学術振興会特別研究員。所属機関:九州大学理学部。1986年4月日本学術振興会奨励研究員。所属機関:九州大学理学部(1986年4月〜1987年3月)。京都大学基礎物理学研究所(1987年4月〜1988年3月)。1988年4月京都大学基礎物理学研究所研究員。5月神戸大学理学部物理学科助手。ニールスボーア研究所文部省在外研究員(1992年3月〜1993年4月)。2007年4月神戸大学大学院理学研究科物理学専攻助教。2015年10月神戸大学大学院理学研究科物理学専攻准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • BIN

    経路積分からくりこみまで。行間を読む必要は全くなく、懇切丁寧に書かれてます。計算過程も詳しく、問題に関する回答も別途PDFであり、そちらも詳しくおそらく全部合わせると1000ページ程度と大ボリュームです。ただ詳しく書いていてこの関数なんだっけ?と思ってしまうこともあるので、できるかぎり連続的に学習したほうがいいです。場の量子論の初学者には最適な1冊だと思います。

  • yamaotoko

    行間が少ない本なので、難解な場の量子論も理解しやすく解説してある本である。

  • にしもん

    計算が詳しく、行間がとても少ない本。かなり読みやすい。φ4乗理論が中心というか、摂動計算やくりこみではそれしか扱っていない。500ページを超える大部の書だが(1巻も合わせると1000ページ?)、これだけ読んでもQEDや非可換ゲージ理論の量子化、摂動計算には至らないのはけっこうしんどいか。先の範囲まで他の本で勉強しつつ計算の詳細をこの本に当たる、といった使い方が良いかも。ゲージ理論や繰り込み群を扱う続編を期待しています。

  • よく読む

    理解できていないところが多いものの、あまり気にせず、読み終えた。一度に理解することは諦め、計算をある程度飛ばした。5ヶ月かかった。場の量子論の中では平易な本のはずだが、それでも難しい。本書を通じて学んだこと根本的なことがある。現代物理学は、対称性で方程式が決まること、対称性を破らないものは全て項に含む、実験で見つかっていなくても一般論を考える。たとえば、空間を3以外のn次元で考える。φ4乗理論に従う粒子しか見つかってないが、φ^n理論を一般に考える。

  • Sadashige Sekine

    かなりわかりやすくいい本だった。 計算が物凄く丁寧。 死ぬまでに三回はやりたいな。

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