Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• mukimi

  読了日：2022/02/13

  青く静謐な宇宙のおはなし。とくに、幼い頃に夢で行ったことがあるような気のする建物と部屋のイラストが本当に素敵で、記憶の奥の安全基地にたどり着いたような懐かしさを覚える。そこではゆっくり呼吸することができる。この本を読みながらまどろめば、この建物へ遊びに行けるかな。

• 眠る山猫屋

  読了日：2025/02/02

  海外で賞をとったとか。この作品を読めば味わえば、海の向こうの人たちにも伝わるものは伝わるんだなぁ・・・と。こんなにも静謐で寂しい空気なのに、こんなにも暖かく残響が続くのは何故なのだろう。真ん中に303の星旅エピソードがあり、挟むようにイラストノヴェル。あのゴーストは何なのだろう。本編では、303の旅立ちまでの過去が描かれていたりもする(必ずしも同じ世界線とは限らないが)。『塔に登る』話は凄く良い。優しさでできた噂話の拡散。触れた人々の心に残る不思議な寂しさの煌めきが何処までも続いていくといいな。

• ゆのん

  読了日：2021/06/01

  青を基調とした綺麗で可愛らしいイラストが素敵。宇宙と水が沢山描かれていて空間を広くとっているのが、美しくも静かさと寂しさを感じさせる。

• あじ

  読了日：2021/04/20

  少年“星旅人303”の心象風景は、宇宙(そら)の青と影法師の青が、凪いだ線と交わす記憶だった。静寂のイルミネーションが私の心に灯る。星屑の砂浜に残る彼の流線は鳴り砂のようにキュウキュウ切ないけれど、交信は途絶えない。クリエイター坂月さかなさんの初作品集。◆カシワイさん、コマツシンヤさんが好きな方にお薦めです。

• かなばる

  読了日：2024/07/16

  「青」と「寂しさ」が印象に残った一冊。終わりがくることは寂しいのに、終わりがないことも寂しい。身体があることは不自由なのに、身体がないことも不自由に感じる。「人間は身勝手だなぁ」と思いつつ、その身勝手さを綺麗なイラストと世界観で上手く包んでくれている。あと、ゴーストくんが可愛い(笑)

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