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制御性t細胞とはなにか ブルーバックス

坂口志文

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065172841
ISBN 10 : 4065172845
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

私たちの免疫系は、なぜ自己の細胞や抗原に対して反応しないのか?免疫学の最大の謎ともいえる「免疫自己寛容」の解明に長年取り組んできた著者が世界で初めて発見した「制御性T細胞」。免疫学にパラダイム・シフトをもたらし「がん」や「自己免疫疾患」の治療や「臓器移植」に革命をもたらすとされる研究の最前線に迫る。

目次 : 第1章 ヒトはなぜ病気になるのか/ 第2章 「胸腺」に潜む未知なるT細胞/ 第3章 制御性T細胞の目印を追い求めて/ 第4章 サプレッサーT細胞の呪縛/ 第5章 Foxp3遺伝子の発見/ 第6章 制御性T細胞でがんに挑む/ 第7章 制御性T細胞が拓く新たな免疫医療/ 第8章 制御性T細胞とは何者か

【著者紹介】
坂口志文 : 大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授。1951年滋賀県生まれ。1976年京都大学医学部卒業。医学博士。1999年京都大学再生医科学研究所教授、同研究所長を経て、2011年大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授。2016年から現職。過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見。2015年ガードナー国際賞、2019年文化勲章、2020年ロベルト・コッホ賞など、国内外の受賞・受章多数

塚崎朝子 : ジャーナリスト。読売新聞記者を経て、医学・医療、科学・技術分野を中心に執筆多数。国際基督教大学卒業、筑波大学大学院および東京医科歯科大学大学院修士課程修了。慶應義塾大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • なかしー

    一見免疫学解説書を想起しますが、実体は坂口志文氏の研究人生を軸に、制御性T細胞(Treg)の発見とそのメカニズム解明をめぐる“科学探究物語”自己免疫疾患の鍵を握る未知の細胞を追い求める過程は、まるで謎解きミステリーを読むよう。データの裏に隠れた真実を少しずつ掘り起こしていく展開は、研究の現場が持つ知的興奮と緊張感を見事に描き出す。解説書ではなく、未知を切り拓く科学者の思考の軌跡を辿る“科学ドキュメント”としても秀逸。免疫という見えない守護機構と、それを解明しようとする人間の情熱の両方に深く敬意を覚えた。

  • うえぽん

    2025年ノーベル生理学・医学賞受賞者が、2020年に制御性T細胞(Tレグ)について解説した本。前半は、自己免疫疾患の増加等の基礎知識に加え、胸腺で産出され免疫抑制能を持つTレグの存在という当初異端扱いされた説が最先端となるまでの険しい道のりを概説。後半は、Tレグと他の手法との組み合わせにより、がん、感染症、アレルギー疾患、自己免疫疾患の治療に活かす最前線の取組も紹介。自己と非自己は固定されたものではなくTレグの量や活性によって動かせるという観念は面白く、更にアレルギー対策や臓器移植に活かされるのだろう。

  • haruka

    祝ノーベル賞。 免疫の暴走を制御するTレグは、少なければ自己免疫疾患になりやすく、多すぎればがん細胞や感染がのびのびと増えてしまう。 どちらかを取ればどちらかが犠牲になる… こんなにも繊細な仕組みを扱うって、医療の現場でも本当にむずかしいんだろうな。 「自己」と「非自己」のあいまいな境界のメカニズムに魅せられ、探り続けた坂口志文さん。 母が免疫疾患で痛みに苦しむ姿を幼いころから見てきたから、ずっとこの病気が怖かった。でも、こうして日夜あきらめず研究を続けてきた人がいたんだと思うと感謝してもしきれない。

  • 制御性T細胞を発見した坂口志文先生によるこのノーベル賞級の発見の経緯とその役割の解説、がん免疫や自己免疫疾患の治療への応用について書かれている。少し難しいところもあったが、同じブルーバックスの「新しい免疫入門」を読んでいたので、理解しやすかった。とくに後半のがん免疫への応用が興味深くおもしろく読めた。免疫学おもしろい!

  • fseigojp

    ノーベル賞級の発見だという サプレッサーT細胞という幻の概念に邪魔され、最初はアクセプトされなかったとか

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