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アリスの服が着たい ヴィクトリア朝児童文学と子供服の誕生

坂井妙子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326653270
ISBN 10 : 4326653272
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2007
Japan

Content Description

身分制の解体と19世紀後半の消費文化の成立は、『不思議の国のアリス』『小公子』などの大ヒットとともに、子ども服というコンセプトを打ち立てた。子ども服誕生の経緯を辿り、服に投影された人々の欲望を描く。

【著者紹介】
坂井妙子 : 1990年日本女子大学大学院文学研究科博士課程前期修了。1995年ロンドン大学大学院博士課程修了(M.Phil.取得)。2004年ヴィクトリア・アンド・アルバート美術館特別研究員。日本女子大学人間社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • シルク

    すごい資料使ってるよな、この人は資料発掘の達人、敏腕、ん〜何て言ったらいいの? あ、ゴールドフィンガー? ......と、思った本。イギリスのどこかの博物館か資料館だかで大切に保存されている昔むかしのこどものお洋服やら、お洋服の古い広告やら、「そんなん残ってるの?! すごいね?!」といちいちびっくりしてしまうような資料をこれでもか、これでもかと使って、こども服の歴史の一端を明らかにした本。図書館に大急ぎで返してしまって、じっくり読めなかったから、いずれ再読しやう。

  • kenitirokikuti

    図書館にて。セーラー服の章を再読。英国で水兵の制服が次郎定められたのは1857年と新しい。海軍力向上のため海賊スタイルを改めたのである。一般向けセーラー服が売り出されたのは、ビーチ・リゾートと関係がある。セーラー服が好まれた理由のひとつは、ユニセックス性。英米でも女子の通学服や制服として採用されている。男の場合、士官候補生が雑兵の服を着るのはおかしいため、水兵服の学生服化は進まなかった。と、これは別の本の記述。

  • らむだ

    ヴィクトリア朝の児童文学と社会的背景から、子供服の誕生を考察した一冊。 ※アリス、グリーナウェイ•スタイル、ハバードおばさん、フォントルロイ•スーツ、セーラー服。

  • 富士さん

    再読。ビクトリア朝後期は、産業革命によるギトギトした成長期への反動として無垢なファンタジーが流行した時代であって、その世界観へのコスプレとしてキャラクター商品が流行したという指摘は、ドジソン大先生の美少女ヌードから社会主義の発展までを合わせて説明できるよい枠組みだと思いました。この時代の価値観は、特に性趣向の領域で未だに大きな存在感を保っているのかもしれません。著者はキャラクター商品を”制服”として見る立場のようで、主に世界観への接点として見てきたものにとっては、スルーしていた盲点を突かれる感じでした。

  • 志村真幸

     19世紀〜20世紀初頭のイギリスにおける子供服の流行を扱ったもの。とくに児童文学がきっかけでモードとなったものがとりあげられており、『不思議の国のアリス』、グリーナウェイ、ハバードおばさん、『小公子』のフォントルロイ・スーツなどが丹念に分析されていく。  なぜこうした「キャラクター・子供服」が流行したかが、子供自身、親、メーカー、婦人雑誌など多様な側面から論じられ、この時代の子供服めぐる状況がなんとなく見えてくる。  同時代の無数のイラスト/写真が収録されており、見ているだけでも楽しい一冊だ。

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