地震イツモプロジェクト

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地震イツモノ-ト 阪神・淡路大震災の被災者167人にきいたキモチの防

地震イツモプロジェクト

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784907818920
ISBN 10 : 4907818920
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2007
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

著者からのコメント
1995年1月17日、午前5時46分52秒。
その時から12年の歳月が経ちました。
高速道路の高架崩壊と都市の安全性。ビル・家屋の倒壊と救助。火災と消火活動。インフラの分断による混乱。避難所にのがれた人々の生活とケア。ボランティアの活躍。阪神・淡路大震災は、近年の最も大きな都市直下型地震として、様々な切り口で記録され、あらゆる立場からの研究が進みました。
 そしてたぶん、地震に強い家は増えました。
 地震に強い技術も進んだと思います。
 地震に対する知識もより深まったはずです。 
 では、私たちは地震に強い人間になったのでしょうか。
 この本は、そんな問いかけから生まれました。
 あの時、そこにいた人たちは何を思い、何をしたのか。そして、今何をしているのか。12年経った今、もう1度、その時の人のキモチをまとめたい。そんな想いを共にするボランティアスタッフにより、なるべくたくさんの方々から体験を伺い、167人(アンケート117人、ヒアリング50人)の皆さんのお話が集まりました。
 この本は被災者の皆さんの意見をもとにつくられた、少し変わった防災マニュアルです。決して、正解を集めた防災対策でも、これさえもっていれば安心という処方箋でもありません。阪神・淡路大震災を経験した人たちそれぞれのキモチと、それぞれの工夫をまとめたノートのようなものです。
 被災者の方は30万人以上いらっしゃいます。そのほんの一部の体験を紹介できたにすぎません。もっと多くの苦難と、もっと多くの知恵があったはずです。言葉にできないもっと痛切な体験をされた方々もいます。そのことはお断りしておかなければなりません。
 防災が、地震のための特別な努力ではなく、私たちのライフスタイルの中に自然に横たわるものであってほしい。そんなキモチをこめて、「地震モシモノート」ではなく、「地震イツモノート」としました。すぐに役立つかどうかよりも、読んでくださった方々が、自分たちの立場から地震対策を考える手助けになってくれたら、と願っています。

【著者紹介】
渥美公秀 : 1961年大阪府生まれ。神戸大学文学部に勤務していた時、自宅のあった西宮市で阪神・淡路大震災に遭い、避難所などでボランティア活動に参加。これをきっかけに災害ボランティア活動の研究と実践を続けている。専門はグループ・ダイナミックス(集団の人間科学)。1997年より大阪大学大学院人間科学研究科ボランティア人間科学講座、2005年より大阪大学コミュニケーションデザイン・センターにて、減災とボランティアをテーマに研究。また、特定非営利活動法人日本災害救援ボランティアネットワーク理事も務め、台湾集集大地震、イラン南東部地震、新潟県中越地震など国内外の災害現場に身を置いて、救援、復興、防災における減災とボランティアの関係について研究と実践を継続している

寄藤文平 : 1973年長野県生まれ。アートディレクター、イラストレーター。JT広告「大人たばこ養成講座」をはじめ、広告とブックデザインに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • マリカ

    東日本大震災からもうすぐ1年。もう一度、我が家の地震対策を見直そうと思い、手に取りました。我が家の地震対策として、家具の転倒防止や、避難生活に必要な食料などの準備はしていたのですが、この本でページを割いている救援活動については念頭になかったので、なるほどと思い、救援に役立つ道具もいくつか購入して車に積んでおくことにしました。地震大国・ニッポンで生活する限り、気は抜けませんね。

  • 魚京童!

    日本でくらすということは、地震と一緒に生きていくということなのです。

  • よこしま

    防災の日ですね。この本は難しいことは書いておらず、阪神大震災で被害に遭われた方々の声を聞いて、地震が「イツデモ」きてもいいように、体験した上での防災対策を解りやすいようイラストでまとまらてます。一家に一冊あれば大分違うかなと。◆イツデモ防災◆地震が起きたら何も出来ないと想定しておく。家具が飛ばないよう固定を。ライフラインは止まるのでラジオや灯りを。他にも必要なモノは多いですがキリないので。◆皆さんの声◆家が倒壊し脳が爆発寸前。日頃からの近所付き合いが大事でシェアできる。ヘリが天使にも悪魔にも見えた。など

  • tapioka

    阪神・淡路大震災の被災者の声を基に、何を感じ何が必要だったのかをまとめた本。防災という堅苦しいイメージを寄藤さんのイラストでハードルを下げ、特に心構え等の精神面を中心に描いています。私も仕事でハザードマップを作ったことがありますが、大事なのは住民の方に見てもらって地震や災害について少しでも考えてもらうことです。それが簡単なようで非常に難しい。でもこの本は気軽に読めて、読み手に考えさせるように作られています。東日本大震災から3年経ち、今後一層地震への備えが必要な中で、この本から得るものは大きいと思います。

  • G-dark

    阪神・淡路大震災を経験した方たちの、地震が起きた瞬間の気持ちや、被災後に行っている防災対策のこと等が載っている本。家屋の耐震性、家具の置き方、防災備蓄、近隣の人間関係についても考えさせられる内容となっています。なお、この本に出てくるイラストに凄惨な描写はありませんが、文章では当時の状況が生々しく語られており、人によっては恐ろしい記憶がフラッシュバックしてしまうかもしれないので、読んでいて辛くなるようであれば無理をしないことをおすすめします。

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