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日本の歴史を解きほぐす 地域資料からの探求 地方史はおもしろい

地方史研究協議会

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784909658289
ISBN 10 : 4909658289
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

地域資料から日本の歴史を読み解きほぐすと、さらに歴史がおもしろく、また現代社会もその先に見えてきます。本書を読まれた皆様が、各地域に残された資料や歴史的な事柄を通して、お住まいの地域や日本の将来を考える手がかりにしていただきたいと考えます。

目次 : 第1部 地域を歩くのはおもしろい(とにかく現場を歩く(対象地域:東京) 面白い研究をするには―将軍家鷹場鳥見と彦根藩世田谷代官/ 長屋門建立の歴史的背景(対象地域:東京) 江戸周辺地域の長屋門―郊外化のシンボル/ あたらしい城郭研究の方法(対象地域:埼玉) 「河川台帳」に遺されていた幻の中世城郭を追う/ まつりの出し物を探る(対象地域:栃木) 蔵からのぞくまつりの文化―日光・弥生祭付祭の御幸町万度/ 水と人々と生存のあり方(対象地域:千葉) 行徳塩浜と「災害」―水の管理をめぐって)/ 第2部 資料を読み込むのはおもしろい(地域のモノ、文字、絵図資料(対象地域:秋田) 「御札」から読み解く秋田藩の山林―山林管理のユニークな制度/ 出土状況と立地から探る(対象地域:埼玉) 下総と武蔵の埴輪―ふたつの地域でつくられた埴輪をもつ古墳/ 身近な文化財を読み解く(対象地域:東京) 浅草寺の西仏板碑―中世における家族の供養/ 借用証文をどう理解するか(対象地域:神奈川)借用証文の読み方―村のリアルな金融事情/ 政府に振り回された地方(対象地域:千葉) 千葉県庁に伝来した文書の謎)/ 第3部 歴史を再発見するのはおもしろい(経典受容のあり方(対象地域:石川) 能登の仏事の一齣―加賀藩主前田家の権威/ 史料探しは「宝探し」(対象地域:長崎) 長崎阿蘭陀通詞本木家のアイデンティティ―史料を探す楽しみ/ 日本の宗教文化の特質(対象地域:山形) 偶然ではない必然―高山彦九郎と羽黒修験/ 地方史と国の歴史を結ぶ(対象地域:山形) ワッパ騒動の裁判と法―庄内の維新/ 地域の歴史を豊かにするには(対象地域:京都) 「山国隊」隊名をめぐるあれこれ―誰が名づけたのか・何と読むのか)/ 第4部 教材として役立つ地域資料(絵葉書は地域史を語る(対象地域:茨城) 写真絵葉書にみる風景へのまなざし―一九三〇年代の土浦と創造された景観/ 文書史料がなくてもわかる(対象地域:埼玉) 筆子塚から読み解く庶民教育/ 戯画で時事を伝えた国芳(対象地域:東京) お江戸のキャラクター―幕末風刺画の「判じ物」から「戯画物」への転換/ これからの歴史教育のために(対象地域:神奈川) 『足利持氏血書願文』を一緒に読もう―鎌倉地域の中世文書を教材化する試み)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 浅香山三郎

    19編の短い論考からなる新書版の本で、今後「地方史はおもしろい」といふシリーズ化するやうだ。地方史研究協議会が、地域密着型研究をすすめる会員各位の成果をダイジェストで一般向けに紹介するもの。河川台帳に失はれた中世の城の痕跡を見出したり、写真絵葉書に遺された景観を読み解いたり、土地勘を生かした学芸員や教員として地元の歴史を掘り下げてゐる人々ならではの視角がおもしろい。さうして見いだされた地域の歴史が、大きな歴史とどう関係してゐるのかといふ点も意識されてをり、地方史・地域史のひらき方の実践としても示唆に富む。

  • 組織液

    これ期待した以上に良い本でしたね。史料の扱い方や研究方法がよくわかるので、歴史を学んでる方には非常に有難いんじゃないでしょうか。論考どれもはずれなく面白かったのですが、特に芳賀和樹「「御札」から読み解く秋田藩の山林-山林管理のユニークな制度-」と、原淳一郎「偶然ではない必然-高山彦九郎と羽黒修験-」がよかったです。山林を領主が管理して村人が反発云々なんて話古今東西で聞きますけど、村人の方から管理してくれって願い出る例もあるんですね。にしても地方史、結構有名らしいものでも知らないものが多かった…山国隊か…。

  • 六点

    地方史研究協議会の組立もの第一弾である。「地域を歩くのはおもしろい」「資料を読み込むのはおもしろい」「歴史を再発見するのはおもしろい」の三部と、それぞれ10p程度の小論考からなっており、興味のある所から読むもよし、頭から熟読していくもよしである。いずれの論考にも、言えるのは、対象に対する愛である。英雄豪傑などいもしない分野であるかも知れぬが、地の塩たる人々の営みが歴史として読み解かれるとき、それが如何に興趣尽きざるものになるかを、覚知することができる。人文科学の沃野を見せつけられる思いが残った。

  • ヨシツネ

    鷹場の地域編成論への疑問と解答で現場での調整が世知辛くて泣いた 借用書の多い理由が少額借方とか辛 筆子塚がネットワーク塾で笑う

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