Books

仮病の見抜きかた

國松淳和

User Review :2.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784307101974
ISBN 10 : 4307101979
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

突然の酷い腹痛を繰り返す「捨て猫のような眼」をした若者。かつて暴走族・ブラックパンサーのメンバーだった彼は、その粗暴な風貌と振る舞いから周辺の病院からブラックリストに入れられてしまう。多くの医師や看護師はその腹痛自体が嘘で、「仮病」ではないかと訝しんでいた。そんな中、他院から半ば押し付けられるようにして、彼は「私」の外来を訪れる。総合内科医である私は彼の話を聞き、ある一つの仮説を導き出す。エピソード「クロ」ほか、10篇の短編小説が織りなす異色の医学解説書!新鋭の医師が医学のタブーに挑む。

目次 : 1 クロ/ 2 こころの歩き方/ 3 曖昧色の季節/ 4 蟻の穴/ 5 Flyer/ 6 Rockin’ Life/ 7 思春期の前提/ 8 透明なモノサシ/ 9 モンスター/ 10 太陽の声

【著者紹介】
國松淳和 : 医療法人社団永生会南多摩病院総合内科・膠原病内科(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
☆
☆
☆

2.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
1
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
内容自体は興味深いものです。 実際にこう...

投稿日:2019/07/31 (水)

内容自体は興味深いものです。 実際にこういう奴いるよなあという臨床的な面白さがあります。 金原出版はこの本で本屋大賞をねらっているそうです。 しかしながら、この本の編集者が松戸の本屋を貶めるツイートをしていました。 「文化通信の4月店頭売上げランキング。書店によって内容がぜんぜん違くて面白い。 丸の内の意識の高さ、それにひきかえ千葉松戸。」 ラノベや実用書ばかりが上位に来る松戸は民度が低いと中傷しているのです。 本屋大賞をねらうのならば、現場の本屋さんを貶めてよいはずがありません。 内容と関係のないところでミソを付けた編集者の猛省を望みます。

ネルネンコ さん | 千葉県 | 不明

1

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Cambel

    7月に読了したのですが、記録するのを失念。今日の日付として登録する。本書はいわゆる医学書と小説を混ぜ合わせたような本。実際、医学書を出版する会社から出ている。具体的には「嘘をついて病気のフリをしてる」のを見抜くテクニックではなく、「胸が痛いのに、うまく説明できずお腹が痛いと言ってしまう」とか、症状が教科書通りじゃなくて、診断がつかない患者を医師たちはどうやって救うのか。例えればNHKの『総合診療医ドクターG』を物語的にして医師の心の声やオフの顔も読めるようにした感じ。診断エンターテイメントになっている。

  • プル

    フィクションに経験をおり混ぜての内容。全くこの領域に触れることない人でも、読み方の指南を最初にしてくれています。仮病とみられてしまう人たちをどう診ていくか、仮病とされてしまうにはちょっと疑問が残るのにどう落とし所をつけていくか、しょっちゅう来てしまう患者の外来回数が落ち着く方法も一部書かれています。素人でも面白く読ませてもらいました。仮病使って休みたいと思っている貴方には不向きな本です。あ、私だった。でも、面白く読みやすかったです。著者と思われる先生役、ちょいとカッコよすぎませんか(笑)?

  • くさてる

    おお、面白いぞ。ある症状を訴える患者を中心にした短いエピソードとそれを絵解きする解説とエピローグで構成されている連作集。医療従事者向けの内容だと思うので、専門的過ぎて分かりにくいところもあるけれど、それ以上に「病」「診断」「治療」の関係が解かれていく過程がスリリングでとても面白かったです。

  • teddy11015544

    みなさんこれは灰色のページの部分は医学書ですので、そのつもりで読まないと難しいですよ。でも勉強になります。人間の認知と体の反応おそるべし。

  • Iwata Kentaro

    献本御礼。「不定愁訴」といい、定型的な教科書からこぼれ落ちた現象に対する著者の眼差しとかこだわりとか目配りとかはさすがとしかいいようがない。この「仮病」をどう論じるかは極めて難しいのだがフィクションにするというのも一つの解答だと思う。問題はフィクションの文体である。文体は正否の問題ではなく、半ばは好みの問題だからだ。本書は小説の言い過ぎ、言わなすぎ問題に対する一つの解になっているが、言葉にできないが解説せねばならないジレンマを読者がどう解釈するかは、ぼくにはよく分からない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items