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ワイルドサイド漂流記 歌舞伎町・西成・インド・その他の街

國友公司

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163919935
ISBN 10 : 4163919937
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ページをめくるたびに恐ろしくなる。
でもその恐ろしさに惹かれて、僕も旅に出たくなる。
國友氏の『冒険の書』は、まるで呪いだ。――清野とおる(漫画家)

歌舞伎町、西成、インド、モンゴル――行く先々で、衝撃的な出来事に次から次へと巻き込まれる。旅の途中で出会うのは、なぜか決まってラスボス級にパンチの効いた人間ばかり。時に命すら危険に晒し、「こんなはずじゃなかったのに‥‥」と愕然とすることもしばしば発生。しかし、カオスで制御不能な状況であればあるほど、面白がって最終的にはすべてを人生の糧にしてしまう。気づけばワイルドサイドを全力疾走している著者のタフな野次馬精神が生んだ、大いに笑えてパワーがみなぎる一冊。

■収録エピソード例
「化石になったドヤの住人を発掘する」
かつての同僚で前科九犯のシャブ中、青山さん。自衛隊→マグロ漁船→右翼→ヤクザというキャリアを歩んだ宮崎さん。出会い系サイトに「君の執事になりたい」と書き込んでいた「執オジ」。彼らは今どうしているのか?

「憂鬱で退廃的なゲイ風俗店の待機室」
就職せず男娼になった私は、野球部の後輩キャラ「ゆうた」&格闘技系男子「てつや」として指名を取りまくっていた。アクの強い常連客の要求に応え、労働に勤しむが、店のオーナーの逮捕によってモラトリアムは終焉を迎える。

「『トゥモローホース』の悪夢」
モンゴルの山奥で出会った某俳優似の男が繰り返し口にする「トゥモローホース、OK?」。その問いかけの真意が明らかになったとき、私は絶叫しながらMMAファイターばりの本気のファイティングポーズをとるはめに。

「歌舞伎町のラブホテルを不法占拠する蟹の密漁おじさん」
「ヤクザマンション」を引き払い新居で暮らし始めた矢先、駐車場を占領している謎の男性を発見。路上で大量の空き缶を集め、金魚と暮らすおじさんが見つけた“安住の地”は、歌舞伎町の奥に佇む廃ラブホテルだった。

■著者コメント(「まえがき」より一部抜粋)
 ルポライターという職業に就いている私は、これまで意識的にいろんな街に赴いてきた。ときにはその街のことを知るために長期滞在したり、実際に住んだりすることもあった。一時期ホームレス生活をしていて、都内各地の路上や河川敷に住んでいたこともある。

 思い返すと私はそれぞれの街で多大なる影響を受けていることに気付く。人は食べたものでできていると言うけれど、私は、自分が住んだ街で出会った「突飛な変わった人」によってできている。この本には、私が各地で出会った「突飛な変わった人」が私の人生観が変わる重要なポイントで出現しまくる。彼らの一挙手一投足が、読者のみなさんが住む街を選ぶ際の手助けになれば私も彼らも報われる。

【著者紹介】
國友公司 : 1992年生まれ。栃木県那須の温泉地で育つ。筑波大学芸術専門学群在学中よりライター活動を始める。水商売のアルバイトと東南アジアでの沈没に時間を費やし7年かけて大学を卒業。2018年、西成のドヤ街で生活した日々を綴った『ルポ西成―七十八日間ドヤ街生活―』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 読特

    活字から臭いはしない。目を背けたくなる汚物もそのものを見なくてよい。触られる気持ち悪さも触覚で感じなくていい。不衛生な調理とわかっても、食べて腹を下す心配はない。スリルを味わえても、当面身の危険はない。…西成、モンゴル、インド・ネパール、新宿・上野、横浜。ワイルドサイドを歩く。変な空間、奇妙な価値観、底辺を這う生計手段。体を張り、生活に溶け込む。そんな取材を支えるのは、学生時代の男娼経験。男性として、言い寄られる女性側の身になってみる。…実体験したくない世界を知る。弄ばれる疑似体験も多分何かの役に立つ。

  • M H

    「清野とおる推薦!」で吸い込まれるようにレジへ(笑)赤羽は出てこないけどだいぶ面白かった。漂流先はタイトル以外だとモンゴル、インド・ネパール、上野、横浜の観光ガイドに載せたくなさそうなところ。モンゴルでオヤジに襲われかけ、ニューデリーで監禁未遂etc日本では男娼時代の体験談も、とお腹いっぱいにエグいものをつめこまれた感じ。ご、ごちそうさまでした…。「男の尻毛は自覚の3倍濃い」どこで使うか不明な豆知識だ。

  • はじめさん

    Yahoo!ニュースの、本の要約記事か何かで気になって手に取った。大学で4年間学び、3年間は休学した著者が就職できずに門を叩いた出版社。ドヤ街の西成区潜入記事のオファーを貰い、フリーランスのルポライターとしての活動がはじまった…らしい。学生時代は男娼としてマッサージ店勤務。あまり見ない「体育会の後輩キャラ」で売れっ妓に。源氏名があるから、普通の感性だと病むような行為も、別の名前(人格)がやってる事だから自分は汚れていないと割り切れる。日本のスラムの他に、ディープなアジア。なんか煙出ている蒸し饅頭を幻視。

  • ほんメモ(S.U.)

    著者の本は初読みで、6月の新刊リストからジャケ買いしてみました。どんな人なのかまったく知らずに本を手に取ったわけですが、なかなか当たりだなと思いました。全体的にも面白かったのですが、海外編(モンゴル、インド、ネパール)の面白さが段違いでした。こういうワイルドサイドというか、言ってしまえばアングラな世界の話は、映像作品などで全てを表現するのは難しいと思うので、本当のところは本でしか楽しめない気がしています。先日読んだ染井為人さんの小説に出てきた歌舞伎町のヤクザマンションも登場。実在したなんてびっくりでした。

  • きょん

    歌舞伎町のルポで國友さんの本を読みはじめた。西成、路上、寿町、とんがった場所で過ごされていましたが、今は知人から貸してもらった神奈川某所の駅徒歩25分の新居でのんびり過ごしているとか。うーん。まだまだ攻めて欲しい。本書でもインドで拉致されそうになったり、モンゴルで泊まった家のお父さんに貞操を奪われそうになったりと香ばしい経験をたくさんしているので、また次作も楽しみだ。

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